さくらももこさんの本は、全部持っています。
新刊が出ると、何も言わなくても本屋さんが届けてくれるように
なりました。今度の『ひとりずもう』も「おお、ひさしぶりの
エッセイだわ♪」とわくわくしながら読みました。
子ども時代の無邪気な毒がなくなり、青春期のかげりが感じられる
内容で、そう笑ってばかりはいられませんでした。
さくらさんの脱力エッセイ漫画は、
推薦入試作文を、学校の先生が、
「清少納言みたい・・」と絶賛したことがキッカケで
開花したと、初めて知りました。
人が人を「ほめる」って、とっても大切なんだな~。
言葉はタダなんだから、どんどん人をほめていこうと
思いました。
私だって、「かわいいね」とか言われると、やっぱり嬉しいですもん。
(なかなか言われませんが)
瞳に星が3つもある、お約束の少女漫画がボツになってへこんでた時に
先生がほめたもんだから、エッセイで漫画を書こうと
方向転換をして、ブレイクしたんだから、人生っておもろいわあ~。
もちろん、さくらさんは、ものすごい努力をしています。
観察力の鋭さや子ども時代の記憶力は天性の素質を感じさせますが、
「サザエさん」と並ぶ作品のクオリティーを維持するには、
相当の努力の積み重ねがあると思います。
自分の最も好きなことで仕事ができるって、本当に幸せなこと。
夢を実現させたさくらさんだから言えることばが、たくさん出てきます。
「毎日、自分の役割をコツコツ果たし、その場その場で細かいことを
面白がったり味わったりしている」
「同じ日なんて無い。一瞬も無い。自分に起こる事をよく観察し、
面白がったり考え込んだりする事こそ人生の醍醐味だと思う。」
同感。私もそうやって生きていますよ~、さくらさん。
『COJI-COJI』シリーズや、
エンリケ・バリオス著『アミ 小さな宇宙人』などのアミシリーズの
表紙や挿絵を見ても、スピリチュアルなメッセージが伝わってきます。
高校・短大時代に投稿した作品が「りぼん」に載っているかどうか
いつも1本の木の下で開いていたという彼女。
木が「よかったね」と言ってくれてたって・・・。
ちゃんとわかっているんですね、宇宙の秘密を。