ようやく現物に出会いました。
これ、ずっと食べたいと思って探していました。もう、幻の、とでも言いたいような
伝統食、郷土食品です。同年配や下の年代の人たちに聞いても、「知らない」と。
今、受け継がないと、手遅れになってしまう発酵食なんです。
「ごど」
なんともシュールな名前です。
これ、今の期間限定みたい。発酵食は手当てが難しいからでしょうか。
豆に麹を混ぜ、さらに乳酸発酵させた豆×麹×塩=乳酸発酵したものです。
熱々の白ご飯にのせて食べると、乳酸菌のほのかな香りと豆の甘さが口中に広がり、
なんとも懐かしい素朴な味わいです。メチャクチャ体に良さそう。
ふっくら優しいの、味が。きついしょっぱさは全くありません。
子どもの頃、軒下にぶら下げてた「三角の玉味噌」の光景が浮かんできます。
今は、玉味噌(発酵味噌)なんて、あるのかしら。南部の郷土食。
父は、美味しいと言っていましたが、今の世代にこの味がわかるかな、だって。
わからずとも、伝えていく使命があると思います。誰も作れなくなる前に。
晩ご飯は、
白菜とシメジの味噌汁・カボチャ煮・ごど・赤カブ漬け・小松菜と鶏肉炒め・
鯨とヤリイカのお刺身