夕空の宝珠露盤や朴の花 (ほうしゅろばん ほおのはな)
みほとけや山ふところの朴の花 ☆☆☆高点句
それぞれの夕餉の匂ひ薔薇咲けり (ゆうげ ばら)
夜濯ぎの彼方に宇宙ステーション ☆☆☆高点句
(よすすぎ・・夜の洗濯 かなた うちゅう)
おしなべて夏は来にけり水うまし (みず)
夏の庭犬の首輪を解き放つ (ときはなつ)
病癒えて白玉つるりすくひけり (やまいいえてしらたま)
少年の舞ふ詩刀剣柏餅 (しとうけん かしわもち)
鉄線花微熱少年詩篇読む (てっせんかびねつしょうねんしへん)
白芍薬三密避けて愛であへり (しろしゃくやく さんみつ めで)
人体は一枚の皮膚衣更ふ (じんたい ひふ ころもかう)
リラ冷えの坂多き町闇重し (りらびえ やみおもし)
春燈や父の好物照らし出す (しゅんとう こうぶつ てらしだす)
朴の花