三寒四温の日々。気温差が激しく、体調管理が大変な時期。油断大敵です。
川端康成の長編小説「舞姫」の中にも「三寒四温」が登場します。
『三寒四温の温に向いたか、近ごろになく、小春日和になりそうな、朝でもあった。』
と書かれています。今読み返すと、やたら句読点が多いのね。川端康成といえば『雪国』という小説が一番好き。
映画も2度、主役を変えて再作されています。新しい作品だと、岩下志麻、木村功、加賀まりこ、沢村貞子。前のだと、池部良、岸恵子。(敬称略)私はどちらの映画も見ています。どちらも日本の抒情美を幻想的に描いていて大好きな映画でした。晩年の川端氏は、加賀まりこさんをとっても可愛がったそうで、六本木のイタリアンレストラン「キャンティ」に出入りしていた加賀さんと川端氏も同店の常連で、親交が深まったというのは有名な話です。彼女を主役に映画の原作まで書いたというのは事実。大文豪の谷崎潤一郎もそうですが、晩年になると小悪魔っぽいコケティッシュな女性に魅かれる小説家さんて案外多いのね。創作の刺激になるのかもしれません。
それはそうと、身体を元気にする食べ物と言えば、ニンニク。6月末から7月が収穫期。晩秋に買いネットに吊して冷暗長期保存をしていても、今の時期どうしても芽が出てしまい、風味が消えてしまうのが残念です。昨日買ったニンニクの残ったものを冷凍保存することにしました。
スライスやみじん切りにして保存もできます。冷凍のまま使うの。自然解凍だと水分が抜け出てしまい、ふにゃふにゃになってしまいます。冷凍すると数ヶ月保存可能。発酵黒ニンニクは、血のめぐりが良くなります。
ニンニクをすりおろし、豚ヒレ肉にもみもみして、ステーキを焼きました。
『雪国』の舞台になった新潟の湯沢温泉の宿。島村と駒子は、雪の降る夜にどんなお膳を食べて、凍てつく星を眺めていたんだろう…なんてあれこれ想像を膨らませています(笑)