narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

マツモ鍋と無添加塩ウニ

■ マツモ鍋

古くから伝わる六ヶ所村泊地区の家庭料理マツモ(海藻)、マスに味噌仕立の鍋です。親戚の漁師さんから届いた魚や海藻類、牛乳瓶入りの塩ウニが、今夜の晩ごはんでした。昔から当たり前に食べていたものが、今は幻の‥なんて言われるくらいの珍味になるだなんて。このところ海が時化て、磯の口が開かなかったんですって。今春はダメか、と諦めていたら、ようやく磯の口が開いて(解禁という意味ね)、ここぞとばかり岩礁に生えたマツモを親戚が採集してくれて、ウニはムラサキウニとバフンウニ(←赤い小粒の身、甘くて美味)を混ぜて、古来からの調合法で作ったのが瓶詰めの塩ウニです。これ、年々値上がりしています。マツモ(松藻)は、泊地区か三陸海岸しか獲れないんじゃないかなってくらいの希少品。水槽の中のマツモと違い、加熱すると一瞬のうちに鮮やかな緑に変化して、桜マスの柔らかな身とマツモの爽やかな磯の香りとシャキシャキの歯応えが楽しめる、この時季ならではの郷土料理なのであります。当たり前に食していたものが、こんなに気合を込めた文章で説明しなくてはならないなんて。そして漁獲量が激減し、将来はもう食べられなくなるかもしれない食材だなんて、あまりにも切ないです~。(*_*)

桜マスのピンクの身と黒い海藻のマツモが一瞬で鮮やかな緑色に変化する妙味。


これ食べないと季節を実感しないくらいの風物詩になっていましたが、これからどうなるのか(-_-;) もう。炊き立てご飯の真っ白飯に映えるウニの色合い。塩辛くないの、ほんのり甘塩だから劣化しやすい。ミョーバンを入れている通販直販のモノには、気をつけてね。似て非なるモノです。安く質が悪いウニは身崩れしやすいので、それを防ぐためにミョウバンを使い過ぎているので不味いの。手タレ(手のモデル)は、93歳の父。爪、切りすぎ💦

北海の昆布をたっぷりと食べ、ミネラル豊富な締まった身が口の中にフワッと広がる深い甘み。
バフンウニの水揚げは6月中旬から8月まで。漁期が2ヶ月あまりしかない希少品です。