narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

出張から戻りました。

🔷 良い天気でした。

天候が良いと運転も楽です。新幹線も青い森鉄道も、接続が悪く待ち時間が余りにも多くて止めました。今日は、FMラジオを聴きながら青森に到着。キライなみちのく有料道路も、すんなりドライブできました。東京と青森の2拠点を行き来している能町みね子さんが、本県の緻密なオリジナル路線図(地下鉄・路線電車を含む)を自力で描いたエッセイは圧巻でした。とんでもない頭脳の持ち主です。特別寄稿を文芸誌に気軽に書いて下さったことも併せてますます能町さんのフアンになりました。

先般、八戸市で能町さんと芥川賞作家の十和田市出身の高橋弘希さんのトークライブがあって、とても濃密な時間でした。活字文化の衰退というテーマについても、彼らが共通して言うに、若者は確実に活字に接しているから絶望はしていないと。難しい時代だが、揺り戻しは必ず来ると信じたいと。

教職員の文芸誌が廃刊になるかもしれないという案件が2年くらい前から編集会議に出されています。今日も会議で事務局から出されました。読者層が薄いから、予算がひっ迫しているから、と。全国の教職員の文芸誌は、青森県が唯一存続するのみ。厚生会の理事会は、廃刊の意向が強いようです。

目に見えるもの、実利的な価値観が支配している世の中だから,いったん消えてしまえばもう復刊ができません。なんとか継続をして行きたいと編集委員の思いは強いですがはたしてどうなるか。秋の理事会で内定するという流れみたい。今年度は「第49号」発行だから「50号」までは、とにかく続けましょう、と。

小学生も高校生も文芸やいろいろな芸術に触れる機会を与えれば、才能を開花させる可能性が大きいのに、教育カリキュラムは減単するばかり。教職員は、日々のハードな雑務に忙殺されて、読書すらできない現状。文芸誌でなくても、個々の趣味としてSNSで表現すればいいのではないかという理事の意見にも頷きながら、退職後、文芸誌に自分の作品を投稿するのを生きがいとしている高齢層の方々は、ブログやネットでの表現は難しいのです。一冊を手にする「文芸誌」の担う役割は大きいのです。

帰りの車の中で、あれこれ考えました。
私が教員として採用になった翌年から始まった教職員の文芸誌「三潮」。そう、来年度で創刊50号。憧れであり「誇り」であります。