美輪明宏さんの講演会②
表現方法は違いますが、底辺にある精神は同じです。
美輪さん 「自分は非常に強い人間ですので、
その強さを、一人でも多くの方に役立てていただきたいと53年やってまいりました」
日本の美徳を無くして、アメリカのならずもの文化を無抵抗に受け入れて
すべては、金、金、物欲、性欲、名誉欲、この4本立てでず~っと来てしまって
なれの果てが「ほりえもん」
自民党が持ち上げていたとき、週刊誌から「ほりえもん、どう思います?」
と聞かれた時、「あの人は、まもなく消えますよ」
記者「え、どうして?」
美輪さん「あの人は文化がないからです」
記者「文化とは何ですか?」
美輪さん「文化とは、礼儀正しさ、行儀の良さ、上品さ、奥ゆかしさ、
謙譲の美徳、謙虚さ、やさしさ。
それが全部、人間の基本が欠けています。
どんな親か知りませんが、経済効率主義で、自転車と・・百科事典しか
与えなかった。知識はあるけれど、教養がない人間に育ってしまった。
知識と教養はどう違うかと言いますと、教えを養うと書いて【教養】。
得た知識をそのまま自分の60兆の細胞に生かして、日常生活に取り入れ
心構えとか心を豊かにするように活かすこと、これが教養なんです。
コンピュータ・ロボットで、人間としての土台を置いてけぼりにした。
今の中高年は、犯罪率が高いんです。その結果がほりえもんなんです」
それと、衣食住を司るあらゆる企業が、人間を狂気に駆り立てている。
海外では、日本には文化がないと言われています。
すべては「拝金主義だ」と。言われて腹が立ちますが、その通りだから
返す言葉がありません。
世界的な学力テストの分析をすると、日本人の読解力は、
東南アジア諸国に追い抜かれてしまっています。17位くらい。
数学や理科などは40位くらい。
政財官界やマスコミが、経済大国の日本は先進国だと主張するのは
馬鹿げている。野蛮な後進国だと思われているんですよ、他国からは。
恥とか誇りとか、戦後いっさい教えてこなかった。
修身教育をしなかったことが、大きな原因なのです。
日本は昔、世界中から尊敬されていたんです。
美術・版画・骨董などの文化に、モネ・ゴーギャン・ゴッホなどの
美意識の高い芸術家たちが、みんな日本にあこがれて、自分の作品に
取り入れていくんです。そして日本に来たがった。
ギャレ(ガラス工芸の)も、日本の影響を受けて、「アールヌーボー」を。
アインシュタイン、エジソン、ジャン・コクトー、チャップリンは来日した。
チャップリンは、4回も来日しています。
それだけのすばらしさを持った日本の美意識を損ねたのは、アメリカだけではなく、
第2次世界大戦の日本の軍人たち。
日本の色を禁止した。美しい音楽も。カラフルな衣服も禁じた。
衣食住すべてが、日本を狂気に走らせるということを体験してきました。
情報操作の恐ろしさ。軍需産業を潤すために、あらゆる計略をしかける。
今、おんなじことを始めようとしています。そういう政治家を選んでる国民。
『脳内汚染』という本を、ぜひ読んでいただきたい。
建物も人間にものすごい影響を与えています。そういう学術的な本が
出ているのに、マスコミは分析しない。
ですから、あてにしないで、自分の身は自分で守らなければ。
それについて、全国を回ってお話させていただいているのです。