螢の光
小学校や中学校の卒業式では、
もう「螢の光」や「仰げば尊し」を歌わないようです。
何を歌ってるかというと、「巣立ちの歌」のような
合唱曲。明るいポジティブな、わかりやすい歌。
確かに「螢の光」の歌詞は、意味がわからないと
子どもたちには不評のようです。
所在地によっては、「君が代」を唱和しない卒業式も。
時節柄、その問題はさまざまな波紋を投げかけます。
諸外国から見たら、奇妙と言えるでしょう。
「螢の光」を一から覚えさせないといけない音楽の先生、
ご苦労様です。
子どもたちは、キョトン。何それ?意味わかんね~!!
丁寧にかみ砕いて、刻苦勉励の美徳を解説しようにも時間がない。
新課程で、芸術・家庭科の単位数減少により、
そんな時間もとれないまま、
見切り発車のイベントソングに成り下がるわけです。
「仰げば尊し」も時代に合わないということで・・・
でも、この歌詞とメロディー、心にじんとくるんですよね~。
♪今こそ別れ目~~いざさらば~♪
今 仰いで尊いものって、あるのかしら~なんて皮肉も聞こえそう・・
話は飛びますが、
小学校で英語を教えるより、国語と、生活の基本である家庭科と、
芸術の授業を増やすべきだと考えます。
情操教育が欠けているから、少年犯罪が加速するのです。
日本語さえ まともに話せない子どもたちに、
日本文化のすばらしさを、どうやって英語で語れと言うのでしょう。
国際交流とは、相互の文化を伝え合い、理解し合うことなのに。
こういうのを、本末転倒というのです。
文部科学省の机上の空回り政策が、功を奏したためしはありません。
トーダイ出の官僚の、トンチンカン脳のすごさは、
某折り鶴永田&蛙の面前原両氏で、さんざん見せつけられたでしょう。
あ、蛙君はキョーダイでした、失礼!
振り回されるのは、子どもたち。
見てごらんなさい。
入ってくる新課程の子どもたちの学力。
年ごとに低くなって・・・ため息が出ます。
ため息どころか、ちびまるこちゃんのタテ線モードに。
さらに。
ネイティブスピーカー(ALT)を招致するのに、どんだけ米国に
お金を落とすことになるのでしょう。
郵政民営化・M&A・BIS規制 だけではありません。
ALT(外国人英語指導助手)の月額給与は、
中堅教員クラスの手取りよりも・・・
持ち時間が少ない割には、もらいすぎています。助手なのに。
だから、彼らは滞日期間、世界中を旅行三昧してエンジョイします。
ホリディを有効に使って。
本国に帰れば、できなくなるからって、ネットリサーチで低額チケット買って。
そんなこんなで、私は
むしろ、日本人の英語教員を短期留学させた方が、
よっぽど還元率が高まるんじゃないかと、
思っているのです。
まあ、走り出したシステムは、変えられないでしょうけれど。