庭の桔梗
NNNドキュメント’06
「子供たちの心が見えない 教師、17年目の苦悩」
■7月30日(日)24:25~25:20
千葉県の公立小学校で教務主任を勤める戸村桂二教諭(43)。
6年生のクラスをまとめられず悩んでいた。自信を失い辞めたいとまで思った。
今、同じ悩みを持つベテラン教師が増えている。これまでの指導方法が通用しない。
専門家は『発達加速化現象』=子供たちの思春期の訪れが低年齢化したことを原因にあげる。
社会的なルールを理解する前に自立心が強くなり、自我が一人歩きしてしまうという。
教育の最前線で思い悩む教師たちの赤裸々な姿を追った番組であった。
『発達加速化現象』とは?
小4に初潮を迎える女子も珍しくはない。
そうすると、第二次性徴期と脳内システムの変革期が
シンクロする児童も最近では存在するわけである。
つまり、早くも10歳にして、
曰く言いがたい性衝動として、
なわばり本能・覇権闘争本能・性欲動などが発生し、
なおかつ、アイデンティティー・クライシスとして
混乱した自我が発生する。
この時、家庭環境が磐石で、必要充分に愛され、認知されて
育ってきた子どもたちは全く心配がないが、
そうでない家庭での子どもたちは、
揺らぎがさらに激しくなる。
・授業が始まってもウロウロ。大声で騒ぐ。
・先生の注意を完全無視。叱られると、逆キレする。生意気な言動で先生をからかう。
・へ理屈をこねる。
・「担任は超イケメンに。ブスな担任を変えろ」と親に言わせる。
・親も、子どもの言葉を真に受け、子どもの言うがまま。
・列を作れない。じっと座っていられない。先生の話を聞けない。
・自己正当化にたけている。
戸村先生は、ダウンした前の担任の後を引き受けた指導力のある先生だ。
なのに、そういう先生をも途方にくれさせる集団って ?!
校長は、「あきらめるな、くじけるな、逃げるな」のオウム返し。
猿山の猿以下の子どもたち。
猿は、ボスに従う素直さがあるから、まだましだもの。
本県の小学校は、女子教員と男子教員の比率が8:2である。
この野猿以下の子どもたちを 女子教員ばかりで指導していけるのだろうか?
高校教員採用試験を受験する人の中には、
そういう小・中学生を忌避する傾向もあると聞く。
しかし、いずれ高校に入ってくるから問題の先延ばしにすぎない。
荒れた公立を捨て、私立に入ればいいという問題でもなかろう。
10年前のアメリカを踏襲している今の日本の2極化が
いつまでも続くとも思えない。
根底から何かを変えない限り、将来の展望はないと思った。