プロフェッショナル
ずーっと乗り続けていた愛車とも
あと1ヶ月でお別れ。
車に話しかけながら、今日も乗りました。
モノは物ではなくなりますね、長いことお世話になってると。
何のトラブルも起こさず、まじめに走ってくれました。
エンジン音はいつも快調で。
出張先の見知らぬ土地で、ポツンと私の帰りを待っている愛車を
見ると、ホッと安堵のため息が出て、
「待っててくれて、ありがとうネ」と
声をかけた時もありました。
仕事というのは「闘い」でもあります。
車は、闘いが終わった私をあたたかく包んでくれました。
私のミスで、何度かぶつけたこと、本当にごめんなさい・・・
メンテナンスはちゃんとしていたから
また、誰かのためにがんばってネ、
ありがとう。 ありがとう。
で、今日の茂木先生は、
一段と髪が爆発的♪ 生命力があふれていらっしゃいました。
彼の「目」がかっこいい。
知的でクール。
「クオリア日記」から転載させていっただきます!
<転用はじめ>
プロフェッショナル 仕事の流儀 第23回
飯塚哲哉氏
リスクをとらなきゃ、人生は退屈だ
〜ベンチャー経営者 飯塚哲哉〜
大人気の液晶テレビやプラズマディスプレイの心臓部を支える、
小さなベンチャー企業がある。
社員わずか85人。だが、売上高は200億円を超える。
10億色に及ぶ色彩情報を瞬時に伝送する高性能LSIの分野で、
世界トップクラスのシェアを誇る。
率いる社長は、エンジニア・飯塚哲哉。
43歳の若さで大手メーカーの部長に昇進、
だがその安定した地位を捨て、
「日本にシリコンバレーを作る」という旗印の下、
ベンチャーの荒海にこぎ出した。
人呼んで、業界の“坂本龍馬”。
激動の半導体業界で投資と提携を繰り広げる飯塚。
リスクを見極め、勝負時をかぎわける。
決断の最後の鍵は「人」。
世界のメーカーを相手に競争を繰り広げ、
生き延びてきた飯塚の、リスクに向き合う流儀と経営の哲学に切り込む。
<転用終わり>
LSI開発の世界的なリーダーなんですね、飯塚さんて。
大手企業の重役の座を辞して、ベンチャービジネスを始められた当初、
簡単に優秀なSEが集るだろうという目論見が外れ、
たくさんの人間に裏切られ、培ってきた「仕事師」の
燃えたぎる気迫が、画面を通して伝わってきました。
決断の基準は「人」だとおっしゃる。
プロとは「先を見通す力」と「芯がブレないこと」
なるほどなァ・・・どの世界にもあてはまる言葉です。
「人を斬り捨てない」というのも、頷けるなァ。
疑って疑って、最後にその人間が「全力で向かっているか」
見極めたら、GOサインを出すという飯塚さんは、
心底、優しい人だと感じます。
その優しさが、裏返せば、飯塚さん自身の弱点にもなりうるわけで。
この厳しい業界は、人を簡単に裏切りへと走らせる可能性もあることは
例の「六本木ヒルズ族」事件で、さんざん見せられてきたわけで・・・
ビル・ゲイツは、先駆者だから巨万の富を得たので、
その後は、半導体開発でどれだけ頑張っても
よほどの発明がないかぎり、走り続けなければならない世界です。
中国や韓国の勢いに、どうやって対抗するか難しい課題がたくさん
あるでしょう。
実は叔父も、飯塚さんと同じように
大手の「H」という企業から独立して
今、韓国やシンガポールのシェア拡大に個人で取り組んでいます。
それはそれは大変な・・・
民族の意識が違うから、コミュニケーション能力が
ないと難しいとも聞いています。
何も独立しなくても大きな組織の中にいればいいのに、
と当時、私たちは心配しました。
今日の飯塚さんの姿を見て、叔父もそうなんだ・・と
納得しました。
番組のテーマ音楽は、スガシカオ。