「錦鯉」に象徴されるもの。
なんで、このタイトルだったんだろう?
普通、任侠道なら「緋牡丹」や「昇り龍」だろうに。
「錦鯉」を飼う魅力を調べてみたら、
1 模様がある魚である。(同じ模様は世界に1匹しかいない。)
2 簡単に飼育できる。
3 品種が多い。
4 縄張りがなくとてもおとなしい性格である。
(他の鯉とケンカしない。)
5 日本原産の観賞魚なので日本の風土によく合う。
6 餌も特別気にすることはない。
なんですって。
だとすると、本来はいたって平和的庶民的な男たちが、
ひょんなことから「生きる宝石」というレッテル貼られちゃって、
抜き差しならない状況に陥ることになり、
それがまた、「爪の先まで感じてしまう」男の美学に通じるものだから、
愚かとわかりつつも、その破滅的な美に身をゆだねてしまうのか。
良く生きるとは、良く死ぬことだ。
梁塵秘抄にも
遊びをせんとや生まれけむ
戯(たわぶ)れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声きけば
わが身さへこそゆるがるれ
この世に生まれ
いかに楽しく遊べるか
それぞれの命は一個しかないわけだから、
思うまま輝いて「おもしろかった!」と最期に息を引き取れるのが
最高の人生なんだろう。
ヒロシさんが演ずる「吉田」いわく
「こんなことなら、背中に錦鯉をいれておけばよかった・・・」
なんか・・・そのねじれ具合がおもしろくてクスクス笑っちゃう。
今度は大林宣彦監督作品に出演なさるヒロシさん。
しかも、本名の「斉藤健一」さんで。
これはもう、見逃せないわ♪