ヘッセの詩
「書物」
この世のどんな書物も
君に幸福をもたらしてくれはしない
けれども書物はひそかに君をさとして
君自身の中へ立ち返らせる
そこには太陽も星も月も
君の必要なものはみんなある
君が求めている光は
君自身の中に宿っているのだから
そうすると君が書物の中に
長い間捜し求めていた知恵が
あらゆる頁から光ってみえる――
なぜなら今その知恵は君のものとなっているから
by ヘルマン・ヘッセ
ありとあらゆる戦争は、宗教がらみ。
自分の内側にある「光=神」にさえ気づけば、
すべては「一つの光のエネルギー」だとわかるのに、
誰かの金儲けのために利用された宗教の名のもとの
組織にからめとられて、自分を失ってしまうのがかなしい。
アフガニスタンのために心血を注いだ若者が流した血が、
すべての国境を越えて
「気づき」をもたらしてくれることを願うばかり。
伊藤和也さんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。