narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

雪女


地吹雪(じふぶき)というのがある。

目の前が吹雪で真っ白になり、道が見えない状態。

ライトで照らしても無駄。

昔(父が少年時代のこと)

夜道を一人歩きする女性が 自分の身を守るために、

長い黒髪を前にぞろりと垂らし、口に櫛をくわえていたと。

亡霊にみせかけるトリック。

少年だった父が、深夜 そういう女性に遭遇したことがあり

総毛立つほどの恐怖だったそうだ。


想像するだけで 怖い。

雪女は、そこから派生した伝説なのだろう。



さて

金融メルトダウンで、日本の脆弱な姿が露呈した。

米国が風邪をひくと、日本は大病になると言われて久しいが

この契機に、自立への道を切り開いていかねばならぬことに ようやく

気づく羽目になったわけだ。

無能無策な行政をあてにしてはいけない。

彼らは 保身のみ。

惰眠をむさぼる公務員は掃いて捨てるほどいる。



地吹雪のように 先が見えない前途を 負のスパイラルで

踏襲してはいけない。



よく、転職や離職を考えている人の話を聞く。

経験上 言うのだが、

転職は極力避けたほうがいいように 思う。

組織内に留まったほうが、自分を生かす可能性が高いからだ。

転職した先におけるストレスの大きさやリスクは はるかに大きい。

会社・組織内に留まりサバイブする方が、

自分の考え方や意識の持ち方次第で プラスに変わることがあるからだ。

宮仕えはつらい。希望するしないに関わらず、

異動がある。

どこに行っても トップダウンの膠着したシステムは変わらない。

そこで1から自分の居場所をつくるのは

大変なパワーがいる。

組織は、1個人の希望など叶えてくれるはずがない。

それでも、自分をその場所で活かすには 10年は要ると考えたから

14年間、13年間と 同じ勤務先で自分なりに納得できるスタンスで

切り開いてこれたのは 幸運だったと思う。

今の職場も、できればずっといたい。

いることで、叶えられる(サバイブ)可能性が高いと確信するからだ。



雪女は 昔話なんかじゃない。