孤高のメス☆☆☆☆☆
堤さんファンの千恵子さんと一緒に鑑賞♪
脚本も役者さんも最高でした!
好きな俳優さんばかり。
堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、
平田満、生瀬勝久、余貴美子、柄本明(敬称略)
地方都市にある市民病院に赴任してきた
外科医の当麻(堤真一)。
そこは、
大学病院に依存しなくては運営できない
悪しき体制の病院だった。
そんな状況の中でも、当麻は自分の信念を曲げずに
目の前にいる患者を救うことに全身全霊を注いでいく。
ある日、市長(柄本明)が病に倒れてしまう。
彼を救う手立てはただひとつ、
法律ではまだ認められていない脳死肝移植手術しかない。
当麻の決断は…?
現代の医療制度におけるタブーに深く切り込んだ、
現職医師の大鐘稔彦によるベストセラー小説を映画化。
最高でした!☆5つ☆
邦画、がんばっています!
堤さん、やっぱりステキ!
本物の外科医みたいなオペに心打たれました。
糸結びで血管を止めて切除する作業などは
リアルに器用。メスさばきは絶品。
そこらの新米医師なんて目じゃないくらい。
肝臓って大きいのね・・。
劣化したソレと17歳の高校生男子のソレとの
歴然とした違いに驚いたし、
公立病院の定期受診をしているワタクシ、
現状の課題も含めて、身につまされる映画でした。
過去に、乳腺症のオペされたことがあって、
「音楽、何にしますか?」と執刀医に聞かれました。
局部麻酔だからでしょう。
「クラシック」と即答しました。
だって「ハードロック」なんか流されたら、
メスが暴れると思ったから。(冷汗)
で、堤さんが演歌を聞いてオペする場面、
「ロックは、メスが暴れます・・・」みたいな
セリフがあり、「やっぱりそっかー!」と
納得しました。
私の
乳腺症の執刀医は、外科で一番人気でした。
人間的にもオペの腕も、患者さんの信頼度が高く
みんな彼の診察を受けたがって殺到したものだから、
院長の嫉妬もあったようで、
いつかいなくなってしまいました。
裏事情によると
今は、
仙台の大学系列の病院に勤務しているらしいです。
病気になったら医師を選ばないと、ヤバイです。
全身麻酔のオペ室で、どんなヤブに
どんな下手されるか
わからないから。
かといって、遠く離れた病院まで通院するのは
物理的に無理なわけで・・・。
本当に患者の身になってくれる医師の存在って
神のようだわ。
堤さん演じる当麻医師も、
その病院を去ることになります。
良い先生は、去り
残るのは・・・。
イヤ、これ以上言うのはやめましょう。
知人の外科の看護師の話によると、
血の匂いに酔うオペをすると
どうしても神経が興奮して
眠れなくなるそうです。
だからお酒が強かったり喫煙する看護師が
結構多いんですって
(今は違うかもしれません)
ベテラン看護師となると
相当な目利きもいるので、千差万別の医師の傍で
サポートするのはかなりの負荷があるでしょう。
そんな日常に疲れた看護師が、
すばらしい医師と出会い、
少しでも近づきたいと自分なりの勉強を始めます。
たらい回しにされる患者を放置する医師とは
真逆な
見事な手術の処置を見て
スタッフ全員が感動し、周りが変わりはじめ、
ついには
「出会い」に感謝するようになる。
やはり、大事なのは「人との出会い」
どういう人と出会うか、
すばらしい出会いを重ねていけるか、
それが自分を豊かにするのだと感じます。
どの職業でも同じです。
プロとして
地道に、誠実でありたいと思います。
原作者が、現場医師ゆえ、
地方都市の公立病院の実態が
生々しく描かれていて、
必見の価値あり~♪