narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

18年ぶり

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お寿司屋さんにてクラス会

「この前やったの何年前だっけ?」
「18年前だよ」
「ええ?そんなになるの~?!」

 再会したみんなと話したのがまずこの会話。

  卒業してもう25年。
 もうみんな43歳になるんだ。私も歳をとるわけだ。
 髪がまだ大丈夫なのも、かなり後退したのもあり、
 大震災後の復旧作業に従事して
 たくさんの方に感謝された人もあり、
 部下の指導に手を焼いているのもあり、 
 さまざまな人生を経て、今は高校生や大学生の親になっている。

 彼らとの絆は深い。

 文化祭用に、自主製作のビデオドラマを一緒に作ったり。
 すばらしい人間性にあふれたクラスだった。
 私も若かったから、彼らと一体化できた。

 「今度は、先生の還暦祝いに赤いチャンチャンコつくるべ(笑)」
 「じゃ、体型改造するから、巣鴨のにしてちょうだい」

 車で行ったので飲まなかったが、十分に酔いしれた。
 十数人の参加者の中の
 ある女子が
「先生が嫌いだった」と。
 どうして?
「進路を決めかねていたとき、先生に
 『決まらないのあなた1人だけだよ』と言われたから。」

 彼女は、当時、
 父親の多額な借財のために、債務者から追い立てられ、
 どん底だったそうだ。
 怪しい債務者からは、
 「娘を売り渡せ」と言われたこともあったそうだ。

 そういう状況を
 クラスメートにも担任にも話せるわけがない。
 悶々としていたときに、
 私が発した「決まらないのは、1人だけ」という言葉が
 彼女の心をグサリとさした、というのだ。

 涙がこぼれた。
 なにげなく言った言葉が、彼女を傷つけていたなんて。
 それを25年たった今になって
 はじめて「嫌い」と告げられたことが
 ショックだった。
 彼女に詫びた。。

 彼女は、「老健施設」に就職して
 今もそこで中堅職員として立派に勤めている。
 借金も全額返済したそうだ。彼女1人で。