県内近隣の小・中学校・高校の職員が150名くらい集まって、
L●N●の会社の方から、「L●N●の紹介と子どもにネットを使わせる際の注意事項」という演題で
講演をしていただいた。
このところ、L●N●を使った子ども達のトラブルが激増していて、その対応に苦慮している現場。
我々が、まずきちんとL●N●を認識したうえで、指導しなくてはならないという目的で研修したわけだ。
それで、いろいろ勉強になった。
2時間という講演が終わっても、講師に尋ねたい職員がたくさんいて、予定時間を上回った。
なにせ、前半は「L●N●」の仕組みと宣伝ばかりで、実際にL●N●を活用している職員に
してみれば既知の事実なわけであり、むしろ後半部の、子どものネット犯罪やネットリテラシーについて、あるいはさまざまな事例についての具体的なリスクと対処法を知りたかったに違いないのだ。
しかし時間切れで、そこは消化不良の感が否めない。
無料で通話やメールができるというのがL●N●の「売り」なわけで、
今や1兆円の利益を誇る会社である。 最初に株を買った人は莫大な利益を得ただろう。
講師のT氏は、自己紹介でライ●ドアに以前勤めていらしたそうだ。
さすがに弁舌さわやかで、わかりやすいお話だった。
良い活用事例も多く、若い友人たちの楽しい話も聞いている。
資料の中に「友だち登録」だの「友だち追加」だの「ふ●ふ●機能」だの、
子ども受けするかわいい系の「ワード」が次々出てくる。
でもね~~~と
おばさんは違和感。
お手軽に「友だち」なんて濫用していいのかね~。なんか、そういう映画、あったでしょ?
「二十世紀少年」だっけ
うさんくさい「友だち映画」 世界支配を企む歪んだ男の・・・。
あと、プリクラで一度しか会っていない人を友人と呼んで分厚いアルバムに貼ってた女子達も
いたよね。 なんだか、うそ寒い「友だち」モード。
ものなんだ。簡単に「友達になろう」なんてヤツ、下心ありそで信頼できないんだ。
そもそもタダほどオソロシイものはないんよ~おばさんは身をもって知っているからね。
知らないうちに、個人情報をごそっと某国に流されてしまうんじゃないのかね?
「位置情報」 これが危険だ!
T氏いわく、
[悪用されないために会社としてはフィルタリング・モニタリングで予防措置を
とっています。18歳未満利用者の機能制限もしています] と。
しかし海外のサーバーだと打つ手がないというじゃないの。
無知で愚かな子どもがブロックも通報もできずに被害に遭うとしたら。
啓発活動は事業者だけでなく、学校や家庭でも必要ではないですか?と示唆するT氏。
海外サーバーまで どうやって学校や家庭が阻止できるんじゃ!
ルパン三世のインターポールの銭形警部でもなきゃ無理だろう。
確かに「メディアリテラシー」は、諸外国と比べものにならないくらい遅れている。
しかし、青少年のネットトラブルを安易に引き起こしかねない道具を、儲けるために作っておいて、
何かあると、学校や家庭に下駄を預けるっていうか尻ぬぐいをさせようってのも、どうなの?
老婆心だし、これからL●N●を使うかどうかも決めていないから、
間違ってたらごめんなさいだけど・・。
最先端の端末にすばやく対応できる教員や親でなくては、子どもの抱えているネットトラブルを
察知できない現状。
無知で愚かな子どもの言葉の暴力や「L●N●外し」を抑止するのは本当に難しいし、
そんな子どもたちを餌食にする悪い大人がうようよいる感じがした。
大変な世の中になったものだ。
*「L●N●外し」とは、昔の「村八分」のようなもの。