narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

松藻鍋

海の幸、春を呼ぶ海藻「松藻」まつも、または まつぼと言います。
松の新葉を思わせる形と、お吸い物などにはなした瞬間、
鮮やかな緑色に変わり、あたかも松の小枝を散らしたように広がることから松藻と称されます。

 昔から、その風味と風情で食通の間で珍重されてきました。

ツルツルしたぬめりと歯ざわりのよさが抜群で、冬から春先の若い個体は酢の物として、
その独特のシャッキッとした歯触りが賞味されます。


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毎年、この季節になると、春の鱒(ます)と松藻で鍋をします。

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父が鱒を買いに行ったところ、時化(しけ)、つまり海が荒れて不漁だというので、
代用に生の鮭の切り身を買ってきました。それと牡蠣&ほたての貝柱をいれて土鍋に。

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加熱すると、一瞬で松藻が鮮やかな緑色に変わるのが醍醐味。


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松藻の独特なぬめりと香りが
春の磯を感じさせて、毎年これを食べないと春がキタ━(゚∀゚)━!という感じになりません。
子供の頃、松藻を磯に取りに行ったことがありますが、荒くて冷たい海の磯の過酷さときたら!
たまったものじゃありません。そういう険しい磯にしか生えていないので、珍重されています。
叔父が毎年危険な磯に,松藻を摘みに行ってくれるので、こうして私の口に入るんだけれど、叔父ももう年だし。
当たり前にいただいていますが、本当は希少価値の食材として感謝していただかないと。m(_ _)m