バーバー吉野→http://www.pia.co.jp/pff/barbar/
あの『かもめ食堂』や『めがね』の映画監督、荻上直子さんの
初期の作品。
ベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞を受賞した映画です。
ぷらっと入ったレンタルビデオ屋さんで、
目に飛び込んできたから観て、あとで「かもめ食堂」の監督作品だって
わかったのです。
もたいまさこさん主演で、町に一軒しかない「バーバー」の
ほのぼの感が、たまらなく懐かしい!
通称「吉野刈り」のかわいいことっ(笑)
村内放送の「子どもはお家に帰りましょう~」とか(笑)
昔の子どもは、なんの疑いも持たずに髪をカットしてたもんだ。
私の母は、手先が器用だったから自分で私たちのカットをしてたし。
出来不出来より、子どもはそれでいいと納得もしていたっけ。
いつごろからなんだろ?
子どもも大人と同じように、理美容院で、
自分の髪を事細かく指示するようになったの・・
男子も女子も、前髪の長さ1ミリにまで神経とがらせるようになって。
おしゃれになったといえばそうなんだろうけれど、
みんなが同じ流行の髪型にしたり、服装にしたりすれば
結局のところ、「みんなと同じ」になるわけでしょ(笑)
そのへんが滑稽というかばかげているというか、
良く生徒が、制服を変えて!というけれど(最近変える学校が増えた)
なんのこっちゃない、
それもいつか飽きられるわけだしね~。
この映画を観て、
「時代と共に変わらざるをえないもの」と「変わらなくあるもの」を
考えました。
荻上直子さんも、『殯の森(もがりのもり)』の河瀬直美さんも
海外で高い評価を受けていらっしゃる映画監督さん。
国内よりも世界で注目されるってスゴイことだ。
お二人とも、美人で、凜として生きていらっしゃるし、
なんといってもすばらしいのは、
「日本の豊かな風土」を映像で体感させてくれるところだと思う。
その風土には、もちろん「精神風土」も含まれているわけで。
日本人にとって身近すぎて気づかない面を
海外で評価されて、逆に再発見させられるっていうことなんじゃないかな。