御年87歳の寂聴さんのお声は、若々しかった。
今まで法話中、一度だけ雨だったそうで、
今日は晴れのち小雨。傘をさしたりしまったり。
でも、法話中は守護されている感じがした。
自称「人寄せパンダ」とおっしゃるとおり、5千人くらいはいたようだ。
すっごい霊力だ。
荒れ寺だった天台寺をここまで復興したのは、寂聴さんの貢献によるもの。
今東光氏の時から、使命を帯びてこの地にやってきて、
今は町をあげての一大プロジェクトになっているようだ。
神楽舞の奉納の後、寂聴さんの登場。
みんなの歓声が沸き上がる。
お話の中身は、一般大衆向けに親しみやすいもので、
笑い声がわき、和やかな雰囲気であった。
「渇愛」と「慈悲」について。
「永遠の愛」なんてない。
4年続けばいいほうで寂聴さん曰く2年。(笑)
後は「友愛」に変わると。
11月にNHKでOAされる『ようこそ先輩』という母校での授業の話。
3日間みっちりやって、OAされるのはたったの30分だと。
「もう2度とやらないわ!」と。
高齢での3日間の授業は、さぞかしの疲労困憊であったと思われる。
テーマは「幸福について」。
真剣に若い人に向き合えば、それを受ける魂があることを実感したそうで、
若い人が好きとおっしゃる。
生徒と別れる時は涙がこぼれたそうだ。
『ようこそ先輩』を見ようと思う。
後半に、参拝者の数人から質疑応答。
「煩悩を飼い慣らす」ことが修行なんだという言葉が心に響く。
5千人の凡夫は、心穏やかに帰途に着いた。
寂聴さんの達観した姿勢には 畏れ入る。
お身体の負担はいかばかりか、考えると、大変なことだと。
しっかり新刊の宣伝もなさっていらした(笑)
寂聴まんじゅうを、お土産に買った。
帰りは、金田一温泉につかり、仲良しの先輩とハダカのつきあい。
M先生には公私ともにお世話になっていて本当に感謝している。
彼女と一緒に行けてラッキーな一日だった♪