narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

キラリ十代


 2月18日土曜日のNHKラジオ「キラリ十代」。

 今回のヒロシさん、芥川龍之介『仙人』を朗読なさいました。

 20年の間、愚直に仙人修行とだまされて、こき使われた男の物語。

 朗読の後の、ヒロシさんのコメントが、イケテました!!

 「僕もホストを3年間、月の平均収入が5万円という生活をしてました。

  ですから、主人公の権介の気持ちがよくわかるんですよ。

  でも、信念が強いと必ず叶うんです。」

 ・・・・

  なぜ、合わない仕事と知りながら、ヒロシさんはやめなかったか?

  それは、やめると大変なリスクを背負わされる闇のシステムがあったからです。

  あの業界は、背後に恐ろしい組織がついていますから、

  1日欠勤しただけでも、債務が生じるのです。

  お店がつぶれるまで、やめることができなかったのは、そのためです。

  「芸人に復帰したとき、誰かに追いかけられたりだったら、やばいじゃないですか~」

  って、以前おっしゃってたことがありました。  

  だいたい、ホストの仕事に就くのだって、お笑い仲間の同居人が勝手に

  ヒロシさんのレンタルビデオカードを使い、返却しなかったため。

  その延滞借金を返すためだったわけで。

  若気の至りと言いましょうか、女性にモテルんじゃないかというスケベ心と

  手っ取り早くお金が儲かると見込んだから(笑)とんだ見込み違い!!

  儲かるのは、ごく数人のホストだけなんですね、現実は。

  あとは、みんなショボイ、とほほな暮らし・・私もヒロシさんのことを

  知らなかったら、その道の裏事情なんて知ることもなかったわ。

  おしゃべりするんなら、絶対「おかまバー」の方がおもしろそうだもの。

  まだ行ったことがありませんが(笑)

  でも、ヒロシさんの芸風に、あの悲惨なホスト暮らしはプラスになった。

  都会になじめない、悲しいホストマン・ブルースという、

  独自の世界をつくりあげたんだから、無駄な3年間ではなかったのです。

  必ず、芸人として復帰してやる!という強気なヒロシさん。

  そこに、ボタ山で生まれ育った、一人の少年の負けじ魂が感じられて、

  私はヒロシさんを見ると、笑いながら泣けてくるのです・・・

  来週は、オー・ヘンリーの小説「二十年後」という小説。

  ヒロシさん、だいぶ朗読に慣れてきたようですよ♪

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