男子のホワイトバンド
スポーツ選手や芸能人・文化人が、CMでやっている貧困撲滅運動。
ホワイトだけじゃなく、いろんな色が出回っていて、
黄色や赤などのバンドを、腕につけている男子に尋ねました。
ジャスコとかで300円くらいで売ってるんだとか。
特に何の主張もなさそうで、カッコイイからつけている。
ファッション感覚なんだそうで・・・
300円程度で、慈善運動に参加しているという気軽さもウケているのでしょう。
しかし
私は、否定はしませんが、自分がつける気持ちにはなれません。
この慈善団体は、募金活動をするのではなく、収益金は啓蒙活動に使うとか。
詳しいことはわかりませんが、著名人をCMに起用するとなると、
かなりの資金を導入しているんだろうなと感じます。
アジアの貧困の実体を知るには、石井光太さんの
『物乞う仏陀』を読むのが一番です。
アジアの貧困地区の少女は、地域差はありますが、
15歳まで、90%はレイプ強姦の被害者であるという事実。
避妊具をつけてと頼む娼婦が、拳銃で撃ち殺されるという事実。
愛情に飢えている少女が、愛を求めて、相手に避妊具なしで抱かれるという事実。
そうして生まれた子どもが、また連鎖していくという事実。
生きるために選択の余地のない世界。
日本の若者たちは、同じアジアの現実を
知ってか知らずか、バンドを腕につけてファッションを楽しんでいるのです。
なんだろう、この違和感。
ボランティア活動がいけないというのではありません。
たとえば、ブランドを身にまとったセレブなご婦人が、
慈善活動と称して寄付を募るような・・・違和感。
ホワイトバンドをつける日本の男子は、
健康的な、笑顔さわやかな、スポーツ少年たちです。