センター試験1日目。
好天に恵まれ、大きなトラブルもなく一日目が終了しました。
昨年と違い、今年はすんなり問題用紙も公開され、
すぐに目を通しました。
国語。
妥当な内容だと思います。
漢詩の解釈がとらえにくいな。
古文は、易化してる。
小説は、堀江敏幸『送り火』なんだけど、絹江(主人公)の心情把握の選択肢が
意地悪いな~、どっちともとれるわ、これじゃ。
評論は、山本健吉『日本の庭について』これは良問。
こういう日本の精神風土をテーマにした作品を、どんどん読ませたい私。
庭、石、茶、花、俳諧(芭蕉)・能 にみられる日本人の高い精神性は、
比類のないものだということを、子どもたちに知ってほしいもの。
日本の伝統文化と陰陽五行思想は密接なかかわりをもっていて、
茶・・・火(風炉)・水(湯)・木(炭)・土(土器)・金(五徳)
花・・・木(草花)・水・砂(土性)・石(金属)・空間(火)
俳句・・・天地人(春夏秋冬の大自然)
おしなべて、日本の伝統文化は、
宇宙との融合によって形作られているのです。
天と地と人(祈り)・・・これこそ和合の姿そのもの。
それらがあるから、日本人は気高い精神性を持っているのです。
そのバランスを壊したら、人類の幸福はありえません。
問題文の一部に
「連句は、なりゆく自然のままに自分を委ねてしまった文学なのだ。・・・
仲間と楽しみを一つにするところに、やはり茶会と同じ、
一期一会の歓びがあった。」
これですよ!これ!!
だから、その歓びを体得した我らは、時空を超えることができるんだよね♪
夜、
新年俳句会。
水葬や引き揚げ船の冬の海 (ひろし作)
少年時代、戦後の引き揚げ船で見た光景。
今日の参加者のうち、2名が その少年たちでした。