narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

8月20日(土)満月

NHK「アウシュビッツ」を見終わって、戸外に出た。
満月が、わが家のイチョウと柿の葉のすきまにポッカリ浮かんでいた。

しばらく凝視し続けると、月の輪郭が徐々に拡大して
放射線状の光が降ってきた。

日本人と月については、松岡正剛氏の『花鳥風月の科学』に
考察されている。

昔に比べ、日本人は月を見なくなったと思う。宇宙飛行士が
足下に空が広がっている世界を体験してから、日本文化に
おける「月」の意味が、大きく変化してきた。

小さい頃、不思議な夢を見た。今でもはっきり覚えている。
私がいる星から、2つの月が見えたのだ。
私は、いったいどの星に住んでいたのだろう。

そして、なぜ「水の星」に、いるのだろう。

アポロ9号で、月面着陸船を操縦したシュワイカート氏が
「多くの人が宇宙に出かけ、それがありふれたことになれば、
地球をもっと貴重なものと感じるようになるだろう」
と言っている。
彼は「神秘体験」や「至高体験」と同一視することを戒め、
心の準備さえできていれば、地上にも、それに似た体験の
機会がいたるところにころがっていると主張した。

きわめて示唆的だ。
満月は、死と再生をあらわす。
月光浴をしていると、五体が光の粒になって
月の光と融け合う。

佐治晴夫氏が
「宇宙のあらゆるものは、ゆらぎ、フラクタルである」と。

今夜は、宇宙に吹く風を聞きながら、眠ろう。