肩に手を置かれし記憶しぐれけり
時雨(しぐれ)から木枯らし、雪へ、山は灰色の雲に覆われていく。
早朝の八甲田山は、美しかった。 実家の庭の手入れのために庭師さん二人が訪れて、整然と樹木が刈られていく。季節の移り変わりの中で生と死は紙一重の隔たりでしかなく、時空間のしぐれにただ佇む私。
♫さんさ時雨か 萱野の雨か(ハァ ヤートーヤートー)
音もせで来て 濡れかかる「ションガイナ」♫ 宮城県の民謡で祝い唄なんだけど、哀感がただようのはなぜなのかしら。
今月の俳句選評です。
牡蠣グラタンに次ぐ「牡蠣汁」です。出汁がきいて美味しかった。鰯の糀焼き、大根おろし。