「はかま田」の蝋梅(ろうばい)
ふぐのフルコース(煮こごり・幽庵焼き・白子の塩焼き・白子入り茶碗蒸し・唐揚げ
雑炊・いちごと黒ごまとリンゴのシャーベット・ブラジル産コーヒー
アンデスコンドル )
友人に誘われて、2度目の「はかま田」へ。
週末はいつも大雪。
でも昨日まではカラカラに道が乾いていました。
以前、「ふぐの白子の塩焼き」の話をしたら、
作って下さるとのことで、ラッキーでした!
こちらでは「白子」といえば、タラの白子なので、
なかなか入手できないだろうと半ばあきらめていて、
上京したらそのうちと チャンスをうかがっていたのです。
一匹のふぐに、
あるかないか 開いてみないとわからない「白子」。
この「白子の塩焼き」、映画「おくりびと」で
山崎努さんと本木さん、余さんが とても
美味しそうに食べる場面があって、
ぜひ一度でいいから、試食したいと願っていたのが
かないました。
ふぐのコースは幾度か食べましたが「白子」は初めて。
来る前に、ニュースで、毒にあたった事故が報道されていました。
調理資格のない人が 調理したからだとわかり なんだ~と安心。
でも、ふぐ毒は コワイです。
白子の味。
上品でふくよかな、ムース。
表面の皮の感じが チーズっぽい。
なめらかな 口触り、ふんわり、すっと消える喉ごし。
やはり、今まで食べたことのない味でした。
「旨い 旨い・・・困ったことに」
命をいただくことの 尊さに 感謝するばかりです。
てっさも てっちりも 虎河豚の本物。
他の食材(豆腐など)も器も 吟味された こだわりのものばかり。
蝋梅に象徴される 店の品格も希有なものです。
蝋細工のような、梅に似た花から
「蝋梅」の名になったらしいです。
開花するまえは、香がすばらしかったそうで。
今度、来店するのは いつになるかわかりませんが、
大切な料理店です。
ありがたいことです。