表千家の講師をしていた継母がしつらえた茶室が老朽化して、竹垣を作り直すことにしました。四つ目垣(よつめがき)という最もポピュラーな透し垣で、4段の胴縁を渡して4つの目ができることからこの名があるそうです。簡単な構成の垣ですが、縦横のバランスをさまざまに変化させることができる奥の深い垣です。今は天然竹を使う家が少なくなって、その技術を知っている庭師さんも稀少になりました。幸い、市内にまだ天然竹を扱っている業者さんが一軒あるので、なんとかなりそうです。嵯峨野にありそうな長い竹が門の前に並べられています。これがどんなふうに造られていくのか見たいような気もします。日本古来の竹垣も継承する人がいなくなれば、消えてしまうのでしょうね。代わりに人工竹(プラスティック竹)のチープなものに転化していくのは、やるせないことです。私は、茶道は正式には習っておりません。見様見真似。何の世界もそうでしょうが、縦割りの階級制度みたいなのがしんどくて。
今夜は雨。せっかく咲いた花たちも、しぼんでしまいそうです。明日は晴れますように。
晩ごはんは、アボカドとチーズのピリ辛肉巻き。