narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

石の美

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石臼とつつじ



水車小屋があった昔の農村。

水車の回る力を利用して、小屋の中で

石臼で粉を挽いていた。

やがて

もう使われなくなった石臼は

農家の物置小屋か、戸外に放り出された。


せっかくだからと安くもらい受け

今はウチの庭先にしっくりとなじんでいる。



臼としての機能を果たせなくても

こうして我が家のシンボルとして立派に役目を果たしている。


かつて 石臼で挽いたそばや、お餅は

やさしいおばあちゃんの味がした。


今は、やさしいおばあちゃんのぬくもりだけは

この石臼にしみついていて


石なのに、あたたかい。


石は魂の記憶


ささくれた 今日という日 

ふさがれた こころを抱えて帰ると

どっしりとした石臼が わたしを待ち受け

いっしょに呼吸すると

だんだんまあるくなってゆく 



愛するものに囲まれた日々を

わたしは愛する