おはぎ
朝、お墓参りをしてきました。
最高の秋日和で、墓園を歩く人たちの気持ちよさそうな顔。
空には、ぷかりぷかり、まんまるな雲が流れずにあり、
その中に、「アヒルの村長さん」とそっくりな雲が。
夫とアヒルさんの羽やしっぽの形を確かめつつ、笑い合いました。
デジカメ持ってくるんだったわ~。
でもなぁ、霊園で写真を撮るといろいろなものが写りこむので、
ま、しょうがないか・・
彼岸とはその名の通り「岸の向こう」。
その向こう岸とは悟りの世界のことです。
サンスクリットではパーラミター(波羅蜜多)といいます。
様々な苦に悩む煩悩の世界(此岸)に対する言葉ですが、
日本の特に浄土系の信仰では一般に死後は阿弥陀如来の導きにより
人は彼岸に渡ることができる、と考えられているため、
既に彼岸の世界へ行った人たちを供養するとともに、
まだ辿り着けずにいる人たちに早く向こうへ辿り着けるように祈る、
というのがこの彼岸の仏事の趣旨となります。
一方彼岸の語源は「日願」であるという説もあります。
これは古来からある太陽信仰の系統のものです。
太陽信仰の側からも春分・秋分は太陽が真東から出て真西に沈むとともに
昼と夜の長さが同じということで、これは非常に重要な節目でした。
「日の願」ということばもあり、
これから「日願」になったとも言われています。
一般にこういった日本の行事というものは
仏教と民間信仰が様々にミックスされているんですね。
打ち水をして、墓前にお線香と菊の花をお供えして、
合掌礼拝。
「ご先祖さま、こちらは元気ですごさせていただいています。
ありがとうございます。
どうぞ安心してご成仏してください。
また、うかがいますね~。」
と、声に出してお祈りしますと、ちゃんと気持ちが伝わるようです。
位牌堂に移動して、彼岸だんごやおはぎ、飲み物などのお供物を
お上げして、また合掌してお祈りをいたします。
最後に、無縁仏さまを安置されている堂で、
お布施と合掌をいたします。
こういう一連の流れの中に身をおくと、
心身ともに浄化されていきます。
墓参は、午前中に行かれると良いです。夜は行ってはいけません。
浮遊しているものが、たくさんいますから。
おはぎの語源って、
萩の花に「小豆」が似ているからなんですって。
ですから、ぼたもち(牡丹もち・・春彼岸)よりも小ぶり。
「小豆」の赤は、古来から邪気を払うと伝えられています。
さてさて、お昼は、おはぎをいただきましょう♪
一句
秋びより木魚の撥のかるさかな
うちの木魚は、いい音色です。pokupokupoko♪