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気ままなライフ日記

志村ふくみさん

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幸田文さんの文学つながりで、

志村ふくみさんの文章に魅了されて

染色、紬、日本古来の色というものに

興味を持ちました。

志村さんの著書には、私が求めている世界が凝縮されています。

志村ふくみさんは,

紬織りと染織の優れた技術によって知られ、

紬織の重要無形文化財人間国宝)に認定されました。


現在もとどまることなく新たな作品制作に励まれ、

近年では紬織り着物の制作だけにとどまらず、

端切れを用いた現代的なコラージュ作品へ新たに挑戦したりするなど、

80歳を超えられた現在でも創作活動を楽しみながら

新たな世界を切り開いておられます。

    
   引用『色を奏でる』より


『朝、太陽がさし昇るとき、天地は金色の光に包まれ、

 夜、闇が迫るとき、天地は青い幕に閉ざされる。

 この大自然の循環は、光に近い色は黄色であり、

 闇に近い色は青であることを私たちに教えてくれる。

 この黄色と青こそは、あらゆる色彩の両極をなす二原色であり、

 その間に無量の色彩が存在する。』
 
      
      〔光の旅〕

 『光が現世界に入りさまざまな状況に出会うときに示す

  多様な表情を、色彩としてとらえたゲーテ

 「色彩は光の行為であり、受苦である」といった。

  この言葉に出会ったとき、

  私は永年の謎が一瞬にして解けた思いがした。
 
  光は屈折し、別離し、さまざまの色彩としてこの世に宿る。

  植物から色が抽出され、媒染されるのも、

  人間がさまざまな事象に出会い、苦しみを受け、

  自身の色に染めあげられてゆくのも、

  根源は一つであり、光の旅ではないだろうか。・・・
 
 
 引用おわり

 
 力のある言葉を持つには、

 一つのことに専心しなければならないと思いつつ

 なかなか志村さんのような「不動心」が持てずにいます。


 でも、彼女のような人生の達人に

 少しでも近づけたらいいな。

 
 それにしても

 「光」がキーワードなんだ、やっぱり。

 太陽の神。

 天照大神さまに包まれている ひとつの命。