narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

『太陽』と『フラガール』

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イッセー尾形さん『太陽』
フラガール


連休中に観ようと、『TSUTAYA』から借りてきて

今日が奇しくも「昭和の日」昭和天皇御誕生日だと気づきました。

これも何かのシンクロ?

日本では公開されないと聞いていましたが、

DVDで観ることができてラッキーでした。

戦争のことを考えるたびに、昭和天皇の当時のお心を

知りたいと思っておりました。

ロシア人の映画監督(日本人ではなく!)がこういう映画を

今、作ることの意義を考えています。

イッセー尾形さんの天皇像は、驚くほど良く似ていらっしゃった。

歩き方、口元、表情、仕草・・・いずれもでした。

戦犯としてあまたの軍人が裁かれる中、

アメリカ占領軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは、

天皇と直接会合を持ったのです。(あの有名なツーショット!)

その後、昭和天皇戦争犯罪者として扱う事を避けるべく、

マッカーサーは、大統領に進言するのです。

この映画は、この時の会合を中心に描いたものであるそうです。

昭和天皇の孤独な姿と筆舌に尽くしがたい苦悩が

伝わってきました。

「国としての傲慢さ・・・」という台詞にも、抗えない当時の空気が

感じられました。

しかし、、、最高権力者の決断がなぜ・・・と、重い苦さも残ります。

マッカーサーの伝記、当時の事細かな記録等を長期に渡り、

収集分析したシナリオを元に、ソクーロフ監督は映画化にこぎつけた、とか。

マッカーサーの伝によれば、天皇という人物を、

その精神において、それまで会った日本の誰よりも紳士であった、

というような記述が残っているそうです。



いかなる理由で皇室の存続を、戦勝国である米国が認めたのか。



私は、以前から、現在の皇室がとても気になります。

その果たすべく役割を思うとき、

天照大神(太陽神様)、八百万の神々へのまつりごとを思うとき。



映画の中で、生物学者としての昭和天皇のお姿が描かれています。

当時、親交の深かった南方熊楠(粘菌研究)←超天才!とのエピソードを

何かで知りました。

昭和4年昭和天皇が神島に行幸をした際、

熊楠は粘菌などに関する進講を行い、キャラメル箱に入れた粘菌標本を

天皇に進献したエピソードはよく知られています。

昭和16年、熊楠は75歳にて死去。

後年、昭和天皇南紀白浜にて海上の神島を眺めつつ

「雨にけふる 神島を見て紀伊の国 生みし南方熊楠を思ふ」と

熊楠を偲ぶ歌を詠んでいます。

熊楠は、神社合祀(神社を減らす政策)にも強行に反対しました。

また、エコロジー先駆者でもあり、熊野古道を保存することができたのも

彼のおかげです。


昭和天皇と熊楠は、ある意味 宇宙的な次元で深く結びついていたのでは

ないかしら。

話は飛ぶけれど、この「粘菌」!動物でも植物でもあるという変わり者!。

近年、研究者によって、情報処理能力の高さが証明されました。
 
 「迷路の最短ルート探索」と言うのだそうです。

今回の成果から導き出される原理は、

時間的・空間的パターン形成に焦点を絞ることによって

新しい機能を持った材料の設計指針を与える可能性を秘めています。

将来、粘菌変形体のように自ら形を変えながら動いて仕事をこなすような、

魅力的な材料が現実のものになるかもしれません。

「光」による変成のパターン化!!

南方熊楠の研究って、なんだかスゴイ。

新たな未来につながるかもしれません。


これって、妄想なんだけど(笑)

コンピュータと粘菌の融合→新しいエネルギーシステム。

人間がハンドルを握らなくても、意志のまま走る「乗り物」とかに

ならないかな?



フラガール』・・・文句なしに良い映画でした。

磐城高校の某氏が自慢するだけのものはありました。

何度泣いたことか。(;_;)