産経新聞から
(引用はじめ)
【戯言戯画】ヒロシ 忘れたころ、また会えるかな
2010.11.22 08:17
あっ、ヒロシ。思わず声を上げてしまった。
先日の「笑点」に、人目を忍ぶような風情で出ていたんです
(って、視聴率は19%を超えていたけど)。
別に謹慎していたわけでも、ホサれていたわけでも、
体調不良でも人気失墜でもなかったはずなのに、
テレビでとんと見かけなくなってから、もう何百日になるか。
ならば今回、テレビ的には“カムバック”を強調しても
よさそうだけど、そんな野暮(やぼ)とは無縁に、
自虐のボヤキをいつもどおり延々と繰り出し、
連続笑いの渦に包んでくれた。
相変わらず顔色は冴(さ)えないけど、元気(?)で何より。
で、その芸だけど。
「ヒロシです。
消えそうな芸人ランキングから、名前が消えたとです」
おおーっ、自虐ネタが輪をかけて深くなっている。
“不在”も芸のうち、の高等戦術か。
それにしても、と回想。
昭和45年ごろ「ガラスの部屋」というイタリア映画の
同名主題歌がヒットチャートをにぎわした。
高1だった私はそのカタカナ歌詞を当時の音楽誌
「ヒットポップス」で見つけ、さっそく棒暗記したのです。
♪ケ ヴォレ クェスタ ムジカ スタセーラ…と、
今でも歌える。
でもまさか、あの哀切な歌を平成の世に、
ピン芸人のBGMとして聞くことになるとはね。
暗い顔のホスト風がズボンのポケットに両手を突っ込み、
右前方下方にうなだれて、「ヒロシです」。
今回は、番組出演のために練りに練ったと
思(おぼ)しきネタを、惜しげもなく披露していた。
最後は高まる音楽とともに「ヒロシです、ヒロシです…」
と繰り返し、フェードアウト
この消えていく切なさがたまらない。
忘れたころ、また会えるかな。(山根聡)
(引用終わり)
昨日、
新聞記者の教え子から電話をもらい、
産経新聞の記事を検索したら、ありました!
「笑点」観たかったな~!
しばらくヒロシさんのこと、書かないでいたので
紹介しました。彼は非常に複雑な性格で。。