手塚治虫シンポジウム
蕎肆 穂乃香(きょうし ほのか)の鴨ロース網焼き・稚鮎天ぷら・青さ海苔そば
阿修羅像展
築地の寿司&パフェ
雪の駐車場
4月25日(土)午後2時~5時
「永遠の火の鳥」
シンポジウム:手塚真氏、NHKアナ渡邊あゆみ氏、
松岡正剛氏、岡野玲子氏、夢枕獏氏、夏目房之介氏
以前から気になっていた魅力的な方々ばかり。
松岡氏曰く、「単なる歴史観を超えた暗示が、『太陽篇』にはある」
同感。
岡野氏は1988年に真氏と婚約後、
義父となる手塚治虫氏とお会いする直前に、訃報の知らせが。
大きな喪失感を抱き、葬儀の手伝いの中、亡骸に対面したとき、
肉体から抜けていった魂を実感した。
新しい、すごい状態で抜け出たものから、
死は終わりではないと感動。
悲しいけれど、すごい感動をして一睡もできなかったと、語る。
胸に迫るお話に、一堂に会するもの皆粛然とした。
展示の「インターミッション」に暗示されるもの云々も納得。
この告白は、ご本人曰く初めてのことで、
岡野氏のスピリチュアル性を理解出来る人は
彼女の中に「シャーマン」を見ることができる。
夫である真氏曰く、
「輪廻」がずっと疑問で、
なぜ生まれ変わらなければならないのか?と。
火の鳥は、生まれ変わりではない。
過去と未来が同時存在する世界。
夢枕氏曰く、精霊ー漢字ー文字ー神話
火の鳥が未完であることを言祝ぎたい。
松岡氏「息子がどうして親父に熱心になれるのか」(一同大爆笑~)
確かに世間一般の親子関係ではないな~。
作品の構想のベースと思想性
『火の鳥』の最後は、アトムが生まれる時代になると
治虫氏が語ったとも聞いた。
岡野さん、予想してた通りの方だった。
彼女は、すごい存在感がある。
白川静氏との対談で、
お二人の超絶した次元を感じたのも道理であった。
時間が短くて、もっとお話しをしてほしかった。
両国のおそば屋さんで、夕食。
「蕎肆 穂乃香(きょうし ほのか)」のウッディな店内。
蔵王鴨の網焼きは絶品。稚鮎の揚げたてが最高に旨い。
ほろ苦さがたまらない。
青さ海苔そば、これは初めていただいたが、蕎麦、出汁とも秀逸。
また来たいお店。
その足で、新宿歌舞伎町に出る。地下鉄は雨でも平気だ。
『映画は映画だ』
7時上映に間に合った。
観られて良かった。ギドク監督の愛弟子がメガホンとった作品。
侠気とメンツと孤独と拳を交錯させるふたりのアウトロー野郎が
男性客を恍惚とさせ、女性客の母性本能をくすぐる。
ソ・ジソブ・・・なんて俳優なんだ。ゾクッとする。
日本だと、南朋さんが近いか。生前の松田優作さんとか。
主演の2人は、ギャラ全額を映画に投資したという。
干潟のアクションシーン、大迫力。
そして結末が・・・衝撃的。
4月26日(日)晴天。
国宝 阿修羅展(国立博物館)
八部衆、十大弟子、四天王立像、薬王菩薩立像、そしてお待ちかね!
阿修羅。最前列の波が緩慢で、学芸員が苦労していらした。
1日1万人というから、日本人は阿修羅像が好きなんだ。
子どもたちには、熱気と人の多さでしんどかっただろう。
でも、360度全部の姿を拝観できるのは今しかない。
ラッキーだった。
身長153.4臓体重14.85舛里姿に 惹きつけられるパワーの謎。
あの 深いまなざし。
愁い、下瞼に涙をふくんでいるような・・・。
それでいて、装飾品の見事さ。
腕輪、布の模様など、いつまでも見飽きない質感。
こりゃ足腰と体力勝負だ・・・ふゥ~~(汗)
築地に出て「高はし」でランチと思ったが、
日曜日はお休みだった。残念!!
築地がなくならないでほしい。
どうかこのままでありますように。築地本願寺で合掌。
お寿司をいただき、帰路に着いた。
こっちに戻ると新幹線の乗客が一斉に
「エ、エエーー!!」って。
な、んんだ~~こりゃ。
雪だよ~。夏タイヤで運転するのは心配だった。
途中 道で衝突事故に遭遇。やっぱり~こわい。
桜の花びらは、雪の花と化していた。