今日はH市で俳句結社の大会があり、車で出かけました。
事前に投句した中から入選した句がこれ。
草餅の丸み地球の丸さかな (人位)
女生徒のあやふき脚の汐干狩り (佳作)
中原道夫氏の記念講演が面白かった。「俳句の今」という題。
徘句界の2極化が進んでいるって。
高齢化の俳界と、ライトバース(ゆる俳)・・・古典情緒から離れた軽妙なしゃべり言葉俳句。
定型を破り個性的なのはいいが、型崩れをする危険性があると。
「桜の夜ラストオーダーですってよ」
「春はあけぼの そろそろ帰ってくれないか」 ともにある女性の句。
「ピーマンを切って明るくしてあげた」 も女性の句。
こういう句もアリだし、若い感性に合っているとも思うが。
「新脱力系」という言葉でくくられた俳句の解釈は、愉快だった。
デジカメがないので、お料理の写真撮れず、残念。
30周年記念パーティーということで、「えんぶり」という郷土の舞が披露された。
毎年2月の酷寒に行われるH市のイベントなので、雪道が恐い私は、直に見たことがなかったから、
とても感動した。
代掻きから田植え、収穫までの農業神への祈り、春の訪れを喜ぶ、豊穣の神への賛歌、
大黒舞、恵比須舞など、子ども達の歌や舞もちりばめられた実に郷土色の濃いお祭りイベントなのだ。
昔の農業と、今の農業は、驚くほど変化した。
素朴な手作りの田植えは、もう見られない。 大型機械ですべてが行われる。
かつての郷土のえんぶり時代が、実は最も丁寧で美しく、人も世も穏やかな暮らしぶりだったと
しみじみ涙がこぼれてくるのだった。( ; ; )