クロベーが死んで4日たちました。
まだ空気が同じです。
クロちゃんの匂いや毛が、掃除をしても、いろんな所に残っています。
昨夜の10時頃。近所のネットカフェから帰ってきて
玄関の引き戸を開けようとしたら、ふいに白い小さなチョウチョが目の前に。
夜にチョウチョなんて、不思議だと思ってよーく観察しましたが、
蛾ではないようです。
玄関のガラス戸にまとわりつくので、戸があけられません。
しばらくじっと見ていましたら、クロちゃんだと直感しました。
まるで生前の甘え方にそっくりな、動きをするんですもの。
チョウチョは、霊的な存在だとわかっていましたが、
クロちゃんにしてみれば、これが精一杯の合図なのです。
私が、あまりに会いたがっていたから、会いにきてくれた・・・
そっと戸を開けると白い羽をふるふるさせて、
中に入ってこようとします。二重引き戸のライトに蜘蛛の巣があり、
クロちゃんがひっかからないかと、気が気ではありませんでした。
そっとチョウチョを手で包むと、抵抗せずにふるふる。
「クロちゃん、わかったからね・・」と声をかけて、そっと外に出しました。
だって、このままチョウチョを家に入れると、確実に死んでしまうから。
外に放たれたチョウチョは、子犬のしっぽがふるえるように舞いながら、
闇に消えていきました。
季節はずれの蝶々は、きっと誰かの分身なのです。