narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

教えること。育てること。

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文化祭初日。

高校生は、すごい力を発揮します。

キッカケと環境が合えば、モチベーションが高まり、

爆発的な力を発揮します。

例えば、この文化祭。

生徒は夢中になって、解放感を満喫します。

今まで見たこともない生徒の素顔が表れて、驚くことも多々。

しかし・・・これは大学祭にも言えることですが、

文化祭とは名ばかりの、露店まがい。テレビのバラエティのパクリ。

フィーリングカップル5対5やヒップホップのダンスや

全くオリジナリティの感じられない「遊び」の感が濃いのです。

彼らは、それで十分ガス抜きができて満足なのでしょうが、

こちらとしては、ため息ばかりです。

書道部、美術部、自然科学部、写真部、文芸部などは、

彼らにとっては、地味~なマイナーなイメージ。

作品展示はスルーして、

お化け屋敷とカラオケとおちゃらけた企画と食べ物屋さんに

客が集中します。

これが、「文化」と名付く日本の高校生の実態!!


やがて、社会人となって海外でビジネスをするだろうに、

自国の文化や歴史を語れないために、

日本人はいつまでたっても「二流国」扱いされるのです。

ホントに

外国人と対等に議論ができる民族を育てることが、できない学校って

いっったい何でしょうか。

生徒に迎合する、低俗な「文化祭」では、かなしいです。


知識を「教える」こと以外の仕事は

やりたがらない教員が多いのも事実です。

生徒との軋轢を抱えるのは、

実に精神的な負担が大きすぎるから。


進学校は、生活の基本である家庭科の時間も減らされ、

美を学ぶべき「美術」「書道」「音楽」の時間も削られ、

生活指導、清掃指導も面倒がられ、

人間力」を高める育て方をしておりません。

悪戦苦闘する「まじめな教員」ほど、

矢尽き刀折れ、精も根も尽き果てる。


教育は、「教える」と「育てる」の両輪で成立するのに、

「育てる」ことをあきらめてしまっている・・・

親のしつけができていないから・・・

ゲーム脳だから・・・

朝食をとらない生徒はキレやすいから・・・

社会が悪いから・・・


なんでも理由はつけられます。

教員採用試験に受かる「知」はあっても

「徳」がないと、生徒を真に「育てる」ことはできないでしょう。


でも、今日、

生徒たちにやさしく

大きなポリ容器のゴミ箱の洗い方を指導している

教員の姿を見ました。

食べ物の汚れのついた大きなポリバケツです。


今の子は、上から命じても反発するだけなので、

その先生は、やさしく明るく話しかけていました。

自らも大きなゴミ箱を、全身汗まみれで洗いながら・・

こういう教員もいるので、本当に救われます。


まだ大丈夫!大丈夫!

この国の教育は、きっと立ち直るはず。