8年前まで28.8倍まであった小学校教員試験の倍率が、2020年度は2人に1人合格するという過去10年で最低となったことが、
6月25日の地方新聞に掲載されました。衝撃。
ちなみに、今年度の倍率は、中学校→6.5倍。高校→9.3倍。
新潟、福岡、宮崎などは、ほぼ1倍。全員合格・・・って*1
少子化にともない、教員採用人数が減らされ、民間企業や県外の教員採用試験を受けて地元に帰らなくなった若者。
さらに激務(長時間勤務によるブラックなイメージ)が定着して、教育学部の存在危機さえ生じて、現場は深刻です。
全国的にも、競争倍率が下落していることが判明しました。(文科省調査)
学力向上、生徒指導に加え、小学校で情報(IT授業)や英語必修など教員の負担が激増していて、再任用の希望者も少ないのです。
カーブスで時々会う小学校教員の方から、定年後、再任用で働く気力がない、と聞きました。
今は補助教員として数時間出勤しているそうです。
中学校も、ほぼ同じ状況下に置かれています。高校も、土日の部活動指導や進学講習でつぶれてしまうし。7時間授業の学校もあります。
教員志望の若者が、夢や希望を持って採用試験に臨んでくれないと、日本の教育の質的低下が一番困る。
やる気のある優秀な人材が、県内から県外に出て行かれるのは、教育現場にとって深刻な問題です。
アレレ?!な教員が職場を席捲するって、考えただけでも背筋が凍ります。*2
教頭や学年主任が、未熟な教員をサポートする役割なのですが、それぞれ多忙な事務仕事に忙殺されている現状。
教育を大事にしない国は、滅びます。今の政権はどうですか。教育や福祉に意識を注いでいるでしょうか。
戦闘機に何兆円もかけるより、児童施設や教育にかけるほうが、日本の未来は明るくなるはずです。
人間力に欠かせない芸術分野や生活家庭科の修得単位数の極端な減り方も、大問題です。さらに、国語より英語重視って・・!?
往時の田中角栄氏は、教育を最も大事にして、教員の待遇改善も積極的にして下さった唯一の総理大臣でした。
あんな形で失脚してしまったのは、きわめて残念なことでしたが。