(2)倍率
校 種 等 応募者数 採用見込者数 R3年度 R2年度 増減
全 体 1,303 人 270 人 4.7 倍 4.7 倍 ±0.0
小学校 243 人 120 人 2.0 倍 2.1 倍 △0.1
中学校 380 人 65 人 5.8 倍 6.5 倍 △0.7
高等学校 437 人 35 人 12.5 倍 9.3 倍 3.2
特別支援学校 133 人 35 人 3.8 倍 4.9 倍 △1.1
養護教諭 84 人 15 人 5.6 倍 4.9 倍 0.7
栄養教諭 26 人 若干名 - - -※栄養教諭の採用見込者数は若干名であるため、全体の倍率は、栄養教諭の応募者数を除いて算出しています。
教育委員会の資料を引用させてもらいました。教育学部を卒業しても県内の教員採用倍率が異常に高くて地元に就職できなかった頃、県外に流出する学生が増えていました。そして団塊世代の教員が退職後、今度は、逆に地元の教員が足りなくなっているのが現状です。主な原因として「少子化による計画的な採用がされていなかったこと」や「多忙化」があげられます。長時間労働により、プライベートな時間が損なわれる職場であるため、他の企業や公務員の待遇が良ければ、そちらに流れていくわけです。教育の仕事が好きで意欲があるにもかかわらず、現場のストレスに耐えられない諸々の問題も深刻です。
特に小学校の採用倍率が2倍を切っているのは由々しきことで、教育の質の低下が顕著に生じます。コロナ禍による教育の格差に加えて、非正規雇用(臨時教員)で回している自治体が増えているので、ますます子どもたちの不利益につながっていることを、もっと文科省なり自治体が早急に対処していかなくてはならないと思います。
教育を大切にしないと、日本人が古来からもっている「美徳」さえ奪いかねません。