枯葉
朝起きると玄関や庭の落ち葉の掃除をする。
今の時期、掃いても掃いてもキリがない。
神社仏閣の庭掃除をしてる方々は、それを修行となさる。
無心の行。
生きることは、すべからく下座行そのものだと。
下座行とは、自分を人よりも一段と低い位置に身を置くこと。
下座行を積んだ人でなければ、
人間のほんとうの確かさの保証はできないと思う。
いかに才知才能に優れていようと、
どれほど人物の立派な人であっても、
下座を行じた経験を持たないと、
どこか保証しきれない危なっかしさの付きまとうのを、
免れないように思う。
誠実でありたいと思う。
些末なことでも、一つ一つ丁寧に積み重ねていけば
きっと見えざる世界が見えてくるかもしれない。
一方、下座より、表のいいとこどりする人もいる。
でも、いずれはわかる、周りの人間に。
戦略的だと自負していても、他人には策士にしか見えず、
いつのまにか信頼を失い、
周りに誰もいなくなる。
今年の無花果は、実が小さくてダメかもしれない。
柿は、例年通り。