narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

土佐犬のこと


闘犬というの、
横綱の化粧回しをつけた、大迫力の土佐犬
勇姿を一度見てみたいという単純な好奇心が覆された。

今夜、ピラティスのメンバーと懇親会があり、
とてもおいしい小料理屋さんで盛り上がったわけだが
(私は車なのでノンアルコール)
ピラティスのY先生の家で飼ってるワンちゃんが
かつて
近所の土佐犬にかみ殺された話を聞いて
身の毛がよだった。
Yさんの子ども達の眼前での惨劇だった。

向かいの家で飼っている土佐犬
首輪が抜けて、施錠の扉の隙間から出て
道路を横断してYさんのお宅の犬を襲った。

ちょうど闘犬前の調整中で、
禁欲体制に入っていた時期らしい。
敵を最後までとどめを刺すのがルールらしく、
断末魔の声をあげたYさんの犬を
土佐犬はUターンして
さらに息の根を止めに戻ってきたという。

Yさん家族は自分たちも襲われる危険の中、
必死で物を投げたり、棒で土佐犬の身体を撲っても
微動だにしなかったそうだ。
そういうふうに遺伝子レベルで改造されているのが
闘犬なんだって。

その土佐犬、まだ飽きたらず、
Yさん宅から離れると、今度は別の家の犬を
襲ったという。
それも2匹。合計3匹。
獣医の治療もむなしく
帰らぬ家族となった・・・。

そのあと、留守だった土佐犬の飼い主が
Yさん宅に来て、
「うちのにやられたら、助かるわけがない。
 死んだら代わりに似た犬を持ってくるから・・・」
お詫びにもならない言葉を言ったそうだ。
ショックだ。
唖然とした。
土佐犬の商売で生活している人間の
言う言葉がソレか。
聞くところによると、
家電製品は闘犬の収入で購入しているとか、
いわば、土佐犬は稼ぎ頭だそうだ。
その事件後、
土佐犬は処分されることもなく、
住宅街からはずれた区域に移動し、相変わらず
飼われているらしい。

警察にいっても
被害にあった犬は「モノ」扱いなので
土佐犬保険で治療費や葬儀費用が保障されて
あとは、一切チャラなんだって。
なぜ、飼い犬は「モノ」なんだろう?!
家族の一員として、扱われるべきなのに。

加害者はYさんに誠意をみせていない。
どうやら、小指の短い方らしい。
「相手が悪かった」らしい。
人間を襲うかもしれない獰猛な凶器を
もった人間を安易に放置する
現在の法律にも、首をかしげてしまう。
日本の司法は間違えている!
眼前で惨劇を見た子ども達のトラウマも
計り知れない。

簡単に
好奇心で闘犬が見たい、なんて
もう言えなくなった。

人間のエゴで
DNAを改造されてしまった土佐犬
またかなしい存在である。。