盆の月村にに小さき船着場 (ぼんのつききしにちいさきふなつきば)
宇宙より潮の満ち来る盆の月 (かこうよりしおのみちくるぼんのつき)
終戦日喉の渇きが止まらない (しゅうせんびのどのかわきがとまらない)☆☆☆
三時間待ちの診察残暑かな (さんじかんまちのしんさつざんしょかな)
休暇明け父の補聴器行方不明 (きゅうかあけちちのほちょうきゆくえふめい)
新涼や童話の森に風の声 (しんりょうやどうわのもりにかぜのこえ)
短夜や帆船壜を抜け出せず (みじかよやはんせんびんをぬけだせず)