骨太の映画だった。
【引用はじめ】
「東都新聞に医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名でFAXされる。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育った記者の吉岡エリカは、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の若手官僚の杉原は、政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。ある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と再会するが、神崎はその数日後に自殺してしまう。真実を求める吉岡と政治の暗部に気付いた杉原――そんなふたりの人生が交差する。」
【引用終わり】
韓国の実力派女優さんと松坂桃李くんの共演。脇役陣も実力派ぞろい。
どんなにお友達政治をしても、公私混同のお花見をしても、看過される最長政権。
無機質な廊下と、PCが並ぶ部屋で世論のコントロールを繰り広げる内閣情報調査室。
その中で、若手官僚と女性記者が大学新設の闇を暴くストーリー。実にリアルだ。
日本では、政治の暗部を糾弾する作品は、しばらく公開されていない。
桃李くん、すばらしい演技だった。
エリート官僚としての葛藤を、かすかな顔のゆがみと震える唇で演じきった。
また彼の上司役の田中哲司さんも、見事な悪顔だ。
「車輪の下」で生きるとはこういうことなのだ。
逆らえば家族にまで被害が及び、自殺に追い込まれる。実話みたいじゃないかまるで。
あれ、どうなったっけ?
学校法人「加計学園」が2018年春、愛媛県今治市に獣医学部新設の件。
もう始動したんだっけ?
メディアが報じなくなると、まるでなかったかのように真実が覆われてしまう。
我々は置いてけぼりだ。
映画にあるように、動物実験(生物兵器)の研究施設が敷地内にあるとすれば・・
ゾッとする。かといって、現内閣を糾弾する野党の力も与党の自浄力もないとすれば、頼れるのは正義のペンを使命とする「新聞記者」や「雑誌記者」だけではないのか。
国民の意識レベルが高いといいんだけれど。
文科省の教育ったって、利益優先だし。愚民化政策。
愚民政策とは、日本人の「自分で考える力」を削ぎ、国民を統治しやすくする政策のこと。人生で一番多感である十代を、学校教育等でスポイルされる。選挙権が18歳から与えられても、自分の脳で考えて、政治家に投票できる高校生がどれほどいるだろうか。
まずいことがあると、すぐに「解散カード」をふりかざされる・・
どうしようもない。そういう政治家を選んだ我々がダメだ。
今朝の朝ご飯
真っ黒な土にまみれた長芋をいただいた。洗うのが大変な長さ。18センチくらい。
とてもおいしい!