narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

今は昔


まだ教員になりたての頃、
教務という分掌に配属になりました。
右も左もわからないことだらけ。
春休み中、大きな時間割の黒板に向かい、
男性教員二人が新年度の授業時間割の調整を
していました。
教務という仕事のメインがまずコレなんだな、
とおぼろげながらわかり、何もわからないまま
共にお手伝いをしたことを思い出します。
アレは複雑なパズルみたいで、頭が混乱する
大変な業務です。
数学なんか4クラス同時展開だし。英語も然り。

今の職場は、男女雇用均等法の名のもとに、
時間割調整の重要な仕事は、
20代の女性(臨時講師)がたった1人で頑張っています。
毎日、帰宅するのは夜9時頃なんですって。
臨時ではない男性教員も同じ教務に数人いるというのに。

新年度はどうしても仕事が多く、みんな帰宅時間が遅く
なるのはしようがないとしても、
9時というのは、あまりにも気の毒で気の毒で。。

そうやって頑張る臨時講師の先生がたくさんいます。
そういう方々を優先的に教員採用試験で合格させて
もらいたいのに、全く優遇措置がない現状です。

以前、フレックスタイム制を申告した教員のことを
書きましたが、そういう形で自己防衛しなくては
育児がままならない「男女雇用均等法」って
なんだかおかしくないですか?

今は昔、育児休暇が明けて職場復帰した女性は、
クラス担任ではなく、比較的楽な分掌に配属されて
仕事も育児も両立できましたが、
今は何の配慮もなく、ハードな職場復帰を
するのが当然という現状。

男性も女性も関係ない、と言われればそれまで
ですが、なんだか「やさしさ」がどんどん
失われていくようで、

一番ハードな時間割の調整に励む彼女の背中を
見ながら、深いため息がもれてくるのです。

(オトコドモハ、オモイシゴトカラニゲテルンカ!)