narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

「男たちの大和」


待ちかねた映画鑑賞。

男たちの大和』を地元の文化センターで上映しました。

以前は3館あった映画館はすでになく、市で年に何度か優秀作品を

上映します。

車で30分くらい行くと、シネマタウンがあるのですが、

今日は、家から歩いて行けるのでラッキーでした。

しっかりハンカチとティッシュ持参で。

夫も楽しみにしてた作品です。


見終わって、やるせない気持ちがこみあげました。

十代の若者があんな死に方をするなんて、残酷です。


参謀本部の、

あんまりな蒙昧さと命の軽視に、怒りがこみあげました。

少年たちがかわいそうすぎます。

3000人近い乗組員を死なせてしまった上層部を、憎みます。

米軍のパイロットの顔が見えるくらいの至近距離から

爆撃された現実を思うと・・・


大和と共に散った、純粋な魂を拾い上げて、

今の時代に蘇らせたなら、

もっと世の中が良くなっているのでは・・・

と思いました。

角川春樹監督、辺見じゅんさんのメッセージが伝わってきました。


戦争のリアルを、みごとに追求した作品。

松山ケンイチ君の「神尾」役は、絶品。

当時のピュアな若者の精神性を、見事に体現してくれました。


今も昔も・・・国の上層部は相変わらず、

愚かな机上の空論を

繰り返すものだと思います。

そして、

犠牲になるのは、きまって子ども(若者)たち。

義父が50歳で赤紙がきたって、

夫が話してくれました。

当時、義父は町の顔役的な存在で、けむたがる人が仕掛けたようです。

義父は、「この年で、徴兵されるようじゃもう日本は負けだ!俺は行かん!」

と強く役場に抗議して、そのままになったとも聞いています。


片道だけの燃料で船や飛行機を飛ばせて、体当たりさせる方法も、

正しい戦略だと、参謀たちは考えていたのでしょうか。

それとも自分たちの立場を守るための、「その場しのぎ」?

「しかたがなかった・・・」と言う常套句は、

もう聞きたくありません。

この穏やかで礼儀正しい若者たちのつくった

美しい日本を、守るのは、私たちだと強く思いました。