防波堤
夫が他界して 20日たった。
大きな防波堤になっていてくれたことを痛感している。
仕事に専念できたのは、
煩雑な家庭のあれこれを
全部夫が引き受けてくれたからだ。
うれしいこと、かなしいことを 長い時間をかけて共有して
はじめて一人の人間を理解できると思うけれども
最大の理解者が消えてしまった喪失感というのは
思った以上に 大きい。
いつも感謝をしていたが、
本当にいなくなると全部自分で処理しなくてならず、
気がいらついてしまうことが増えた。
今日は句会だった。
「一斉に口になりたる燕の子」
高得点ゲット♪
燕の子って巣の中で「口」になってる。
生命力の象徴が「口」
「生きていることの不思議さラムネ飲む」という句はどうだろう?
大学を卒業した教え子も、今日の句会に参加した。
若い感性にあふれた投句に、高齢の句会仲間たちは大喜びだった。
新風を吹き込んでくれてありがとう I君。
魂の一行詩をめざすI君に 幸あれ。