えんぶり
篝火の光体となるえぶり摺
一団の動かざるもの大試験
初句会終へし頃より宵の星
言祝ぎの大黒舞や能の村
一月の海の黒さや岬馬
直会や両手に受けし初手水
大寒や足袋のこはぜをかけ直す
うすやみに雪見障子のあをさかな
床の間の備前の花器や淑気満つ
雪晴れて並ぶ露店や港町
雪深き夜の無呼吸症候群
湯気たてて南部鉄瓶座を得たり
麦青氏 評・・・俳句では、季語と「固有名詞」を入れると
窮屈になってしまうから出来るだけ避けた方
が良いとされている。だが、この句のように
成功すれば凡百の並句を跳び越えて秀句の座
を射止める場合もある。
詠まれた「南部鉄瓶」も座を得たように、
この句もまたのちのち話題にのぼるに違いない。
豊作祈願のための舞であるえんぶりは、
この地方を代表する民俗芸能で、
国の重要無形民俗文化財に指定されており、
みちのく五大雪まつりのひとつです。
太夫と呼ばれる舞手が馬の頭を象った華やかな烏帽子を被り、
頭を大きく振る独特の舞は、種まきや田植えなどの農作業を表現したもの。
可愛いお稚児さんによる舞も見ものです。
若い頃は、こういう郷土芸能って無関心でしたが、
最近は、こういうのっていいな~って思えます。
年のせいなんだべか・・・。
『アバター』も見たいけど、やることがあって。。。^^;