narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

湯河原温泉「ふきや」

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湯河原温泉「ふきや」

今まで出張がらみの旅が多く、
お手軽なビジネスホテルで泊まってばかりでした。
しかし、
このたび、ブログを通じて知った「ふきや」さんの
若女将さんのブログを拝見してるうちに、
無性に行きたい気持がつのりました。
一泊して
世界が一変したような旅の体験をしたと思いました。
和の世界に見事に調和した調度品のバランス。
アメニティの吟味を重ねた至れり尽くせりの数々。
消火器などの無粋なものを上手に取り込む「粋」
精緻の極み、世界に冠たる和紙の贅をこらした照明。
http://www.yugawarafukiya.com/03_dinner/index.html
頭をからっぽにしたい人のための、
もてなしの真髄がここにありました。

温泉好きな人には、たまりません。
1階から3階、屋上と、それぞれに露天風呂があり、
古代ひのきの清潔な香りが、時を超越させ、
肌に触れる温泉の無色透明な湯、澄んだ香りは、
しっとりと木肌に融合するかのようです。
ハンパな旅館にありがちな、
不潔なぬめりなど、いっさいありません。
キュッキュッと音がします。
毎日の掃除がいかに行き届いているか、触ると実感できます。

自宅に帰ってきたら、「これじゃあかん!」と
我が身を恥じ、無性に掃除がしたくなったほど、
「ふきや」さんは、無言で人を良き方へと導くのです。
なんでもそうですが、
このご時世、維持することが如何に大変か。
こういう丁寧な時間とおもてなしを積み上げている旅館は
希有な宝物的な存在だと思うのです。
スタッフの方々が長年この旅館を愛し、尽力なさって
いるようにも見受けられました。
女将さんや若女将さんのやさしい笑顔に、固い心が
ほろほろ溶けていくようでもありました。

1F大風呂には小さな冷蔵庫があって
キンキンに冷えたタオルとシーブリーズが入っています。
今話題の「冷シャンプー」を堪能できます。快感♪
女性にしてみれば、何も持参せずとも、すべてが用意されて
いるのって、大きな魅力です。
大小のタオルの豊富なこと。すべてふわふわ。

フロアに点在する手漉き和紙、
天井照明のすべてが、手漉き和紙。
和紙作家でディレクターの堀木エリ子さんの作です。
「日本では白い紙は神につながるとされ、
 不浄なものを浄化するとされてきたのです」
日本家屋の障子がだんだん姿を消してきたのは
かなしく残念なことですが、
ふきやさんの和紙をご覧になれば、
いかにゴージャスかわかると思います。
首相官邸東京ミッドタウンでも堀木さんの和紙が
見事な意匠を放っているとか。

谷崎潤一郎『陰影礼賛』が好きな私には
たまらない空間の美が「ふきや」にあるのでした。

食事の極みは、また明日。
そして、おすすめ!全身スパも。
あ!
そうそう、ダウンタウンの「絶対笑ってはいけない~」
この旅館です。