narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

放火犯を救ったもの

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パール

無事に卒業式もお開きになり、
みんな笑顔で学舎に別れを告げ
三々五々帰って行きました。

式が終わる頃、小雨が降りました。

今日、知人から聞いた話。
若い男性の放火殺人未遂事件があったのは
知人のすぐ近くの家で、
朝方侵入した犯人が、被害者の男性に説得されて
警察署に自ら出頭してきたそうです。

なんでも、被害者の男性が寝ていたところを包丁で
襲い、気づいた男性が取り押さえ、
食事をとらせ加害者の話を聞き、落ち着かせた後、
一緒に警察に行くよう求めたら、容疑者が素直に
従ったんですって。

容疑者は20代の無職。
きっと心が荒んでいたのでしょう。
面識のない家に侵入して、動機もあいまいだとか。

その容疑者にご飯をつくってあげて、説得までして
自首させた被害者の男性は40代です。
奥様が食事の支度をしたのでしょうが、
もし私がその立場だったら、
凶器を持った犯人を前に
落ち着いて、ご飯を食べさせるなんて、できるかしら。
「食」が殺人未遂犯人を救った、と言えるのかもしれない・・
被害者の男性の、
人間力のすばらしさに 心から敬服します。

ご飯を食べると、憑きものが落ちるのかもしれません。
その犯人、地獄に堕ちる一歩手前で
救われたことを感謝するときがくるでしょう。

ともあれ、
今まで施錠する必要がないほど治安が良かったこのあたりも
もう安全ではなくなった・・と痛感する事件であります。
お互いに気をつけなきゃ。