川手鷹彦先生
川手鷹彦先生プロフィール
(引用はじめ)
演出家、著述家、治療教育者
スイス・ゲーテアヌム言語造形・舞台藝術学院卒業。日欧の子どもの心の保護に携わり、バリ島では2001年~2007年に12度「魔女ランダ」を舞い、ヒンドゥ浄化儀礼の最奥を支えた。2000年に法務省保護局の依頼で始まった少年少女のための演劇プロジェクト「オイディプス王」等、各地の演劇塾は大きな社会的反響を呼んでいる。また東京大学/沖縄キリスト教短期大学非常勤講師を始め、早稲田・立命館等での美的・藝術的な講義内容が好評を博す。東京で藝術・言語テラピー研究所「靑い丘」、沖縄で「靑い丘」治療教育研究所うーじぬふぁーを主宰。著書に『隠された子どもの叡知』、翻訳書にDonna Williams『自閉症という体験』(いずれも誠信書房)、他。物語論+物語集『とらおおかみ、子どもらの心が生んだ物語』が、昨秋地湧社より出版された。
(引用終わり)
昨夜、友人に誘われて「小さな森保育園」に行き、
川手先生のワークショップに参加した。
保母さん保父さん、幼稚園の先生、総勢25名。
歌と踊り、指ダンス、昔話、わらべ歌、トークセッションと
次々に繰り出される。
夢中になってついていくと、無心な童心に戻れる。
さわやか。快い。
自閉症、アスペルガー、子どもの心の病を
治療教育なさっている川手先生の
一挙一動に注視していくと、
「言霊」というのが浮かんできた。
言葉の中に潜む「見えないチカラ」を
子どもとセッションしながら降り注ぎ、
柔らかな慈愛のなかに融合させていく方だと感じた。
川手先生も、やはり
見えないモノの声を聴くワザを持った「シャーマン」である。
また、一つの「縁」が結ばれた。
初めてなのに、前に会ったことのある、懐かしい匂い。
園長先生が私に言われた言葉、
「ここらに来る方ではないの、
今の内にいっぱい吸収してくださいね。」
奇しくも私が実感していた言葉であった。
そして、求めていた教育とは、これに近いものではないかと。
文科省の戦後教育は、本当に大切なことを置いてきた。
日常の時間と、悠久の時間の二つの時間を持つことが
教育にとっていかに大切か。
失ってきたものの代償は大きい。