narinattaのスイートプラン

気ままなライフ日記

夜中の薔薇

いつも持ち歩いてるデジカメで、夜の花を撮れるかどうか試行錯誤の末、
やっと納得の2枚。

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               向田邦子さんの『夜中の薔薇』に、子供の頃の聞き間違えの思い出が書いてあって、「野中のば~ら~」をずっと「夜中のば~ら~」って覚えて歌ってたって話。
私もまったく同じだったから、それ以来ずっと向田邦子ラブなんだけど、
夜8時になると「寝なさい」と厳命されても、なかなか寝付けない子供だったので、
布団の隙間から、天井の模様をずっと不思議な物の怪の模様みたいに見ていたものだった。
♪わ・ら・べ・はみ~た~り~夜中のば~ら~・・♪
「ああ、私と同じ。真夜中に薔薇を見ているこどもがいたんだ・・・それにしても見えるのかな夜のバラが・・」ってミステリアスだった。

一日も早く大人になりたい!
なったら、ずっと寝ないで何時までも自由にしていたい!
なったら、ホールごとデコレーションケーキを食べたい!と夢見る子供だった。
寝付けない子供の私は、不眠症気味の、夜更かししても誰にも怒られない大人に立派に(!)成長したし、
自分で給料もらってからトライしたワンホールケーキは3分の1で挫折した。
依頼、憧れのケーキバイキングなんぞには行く気もしなくなった。
(生クリーム自体そんなに好きじゃなくなったから)

帰宅して、夜ごと庭の植物たちに挨拶をする。
今夜は、咲きほこる真紅の薔薇とツツジを撮ってみようと思いついたが、
なかなか鮮明に写らない。ここであきらめないのが私。 くやしいから
何度も何度も見えないカメラの文字を見ながら悪戦苦闘するうち、なにやら
「強制発光」の文字が。これで撮ったらまあまあな仕上がりになった。
カメラ好きな人の気持ちが、良くわかる。
アングルや絞り具合、光の調整で、素敵な1枚がふっと撮影できるんだもの、
夢中になるわけだわ。
説明書を読めばいいのに、うざいのでいつもカンに頼るのが私の悪いクセだ。