「滅私奉公」の洗脳された少年時代を過ごした父の世代は、
勲章が好きでたまらないらしい。そうじゃない人もいるが、圧倒的に勲章好きだ。
そういう心をうまくくすぐる商売に、まんまと乗っかる父のような人がとても多い。
ネットで調べて、その世代の子どもたちが悩ましく思っていることも知った。
「叙勲制度」そのものが、戦前の「差別主義」の残像だと、うすら寒い気持ちでいる私にとって、
父のテンションの高さは、うす気味悪く全面的に称賛できない面がある。
でも、実の父親だからむげにもできず、お祝いもし、
ため息をつきながら同調しているが、
こんなにもお金をとられていいのかと、かなりの違和感。
勤務後、父にネットで集めた資料を持って行った。
父は、
「あと４万円支払うことになっているので、（計１０万円余）それで終わるから。」
明らかにわかってやっているのだ。
洗脳教育の恐ろしさ。
社会に貢献した「アカシ」を胸に勲章を飾りたい父の世代。選ばれし恩賜。
目を合わせられない。
「・・・お父さんのような人が、ﾎﾝﾄにたっくさんいるよ・・」と言った。
私の世代は、ま、もらえるならもらう、けれどもお金を払うのは勘弁してよ、
というスタンスの人が多いのではないかな。
だから、この叙勲者協会なる組織も、いずれ父の世代と共に消滅していくのでは
ないかしら。
明日は、出張でA市へ。
手弁当での終日審査会。ミーティングランチならOKなのに、弁当も出ないとは。
せいぜい、おいしいお弁当を作って持って行こう。
大根の葉と豚肉・高野豆腐・油揚炒め 国産レモン、シナモン入りのコンポート
